第七章 旅立ちの準備と新たな出会い
賢者アルドの庵で数日を過ごしたレオンたちは、旅の準備を整えていた。
「さて、レオンよ。お主の旅はまだまだ続くのじゃろう?」
「うん! アルドさんに教わったことを活かして、もっといろんな場所に行ってみたい!」
「よかろう。ではこれを持っていくがよい」
アルドはレオンに小さな革袋を手渡した。中には乾燥させた薬草や、簡単な手当てに使える軟膏が詰められている。
「わあ、ありがとうアルドさん!」
「ふぉっふぉっ、それだけではないぞ。これを」
次に手渡されたのは、木彫りのペンダントだった。温かみのある手触りに、レオンは不思議な安心感を覚える。
「これは?」
「わしが長年持っていた護符じゃ。身につけておれば、災いを遠ざけてくれるはずじゃ」
「そんな大事なもの・・・いいの?ありがとう、大事にするね!」
フェンリルをはじめ、もふもふたちも旅の準備を終えていた。皆がレオンを見つめ、次なる冒険に期待を寄せている。
「アルドさん、また会える?」
「もちろんじゃとも。いつでもここに戻ってくるがよい。お主の成長を楽しみにしておるぞ」
こうして、レオンたちは新たな旅路へと足を踏み出した。