2/37
第二章 もふもふと旅支度
もふもふたちに囲まれながら、レオンは久しぶりに安心して眠った。そして翌朝、もふもふたちと共に旅立つことを決める。
「でも、僕……何もできないよ?」
「心配するな。お前には『もふもふ適性』がある」
「もふもふ適性……?」
「簡単に言えば、もふもふと仲良くなる力だ。お前が触れることで、我らはより強くなれる」
レオンがフェンリルの頭を撫でると、ふわっとした光が瞬いた。
「……本当だ!」
「それに、お前は我らの癒しでもある」
「癒し……?」
「お前が撫でてくれると、力が湧いてくるのだ」
そう言って、もふもふたちが次々とレオンにすり寄ってくる。
「わ、ちょっと、くすぐったい!」
こうして、レオンともふもふたちの旅は、癒しと笑顔に包まれながら進んでいくのだった。