閑話 森の食材探しとお料理大会
迷宮を抜けたレオンたちは、深い森の中にたどり着いた。試練を終え、少し疲れもあったが、空腹がそれを上回る。
「おなかすいた!」
もふもふたちが一斉に鳴き始めた。
「確かに……そろそろご飯にしようか」
レオンが言うと、フェンリルが辺りを見回した。
「この森には珍しい食材があるらしい。少し探してみるか?」
こうして、レオンたちは森の中で食材探しを始めることになった。
「にゃあ!」
猫のルナが、木の上から甘い香りのする果実を落とす。
「これは……『蜜桃の実』だ! 甘くてジュースみたいな果汁がたっぷりなんだよね!」
「おいしそう!」
次に、龍のシルフィードが風を起こし、ふわりと舞い上がると、森の奥にある輝くような青い葉を発見した。
「ふるる……!」
「これは『月光ハーブ』! 料理に入れるとほんのり甘い香りがつくんだよ!」
「いいね、いいね! じゃあ、料理開始だ!」
もふもふたちも協力しながら、レオンたちは森の中で簡単な調理を始めた。
「うわぁ、いい香り!」
焼いた果実に月光ハーブを添え、さらに木の実のソースをかけると、甘く芳ばしい香りが立ち上る。
「いただきまーす!」
みんなで食事を囲みながら、試練の疲れを癒やしていく。
「こういう時間も、大切だな……」
レオンは空を見上げ、優しく微笑んだ。




