【200字小説】イタズラ電話
「お電話切らせて頂きます」
受話器を置くと私は何度目かのため息をついた。何色の下着を着けているか、女性下着店にはたまにあるイタズラ電話だ。
「次かかって来たら私が出るから」
様子を伺っていた店長がそう言ってくれた。そばからまた着信音が鳴る。
「下着の色ですか?」
懲りずに質問する相手に店長は凛々しく答える。
「下着は着けていません!」
興奮した相手からの着信はエスカレートし、結局その日は電話線を抜く事になった。
読んで頂きありがとうございます。
いつも思うんですが、パンツの色を聞いて何が楽しいんでしょうね。