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一年

明日は月曜日で何かと憂鬱ですがそれに負けず本日も投稿です!

一年

少年が目を覚ましたのはあれから二日後の朝だった、少年は何があったかを思い出すために周りを見渡す。


「そうか、父さん、母さん、村のみんなは相手に殺されたんだ…」


少年は涙がこぼれそうになるのを唇を噛み締めて我慢しその場から立ち上がる。


「待ってろ、どんなに時間がかかっても絶対に復讐してやる」


そういい、村のある一点へおぼつかない足取りで歩き始める。


「あれからしばらく立ったはずなのに空腹感もないな」


少年は疑問に思いながらも、このことは気にしないことにした。


そして少年は目的の場所へとたどり着くと歩みを止めて、建物の瓦礫を退け始める。


「あった」


少年が瓦礫の中から取り出したのは一本の剣だった。


少年の目指した場所はこの村にあった武器屋だった場所であった。


「待ってろ」


少年はもう一度だけそう言うと、素振りを始めた。


「どれ経っただろうか」


少年はただひたすらに剣を振り、体を鍛え、戦い方を独自に学んでいた。


その間少年は一度も食事を口にしなかったが、体重が変化することも無くずっと変わっていない。


「もう、一年か…」


少年は壁に彫ってある線の本数を確認する、そこには、三百六十五本の線が彫られていた。


少年が復讐を決意し素振りや戦い方を学び始めてから、

はや1年。


「相変わらずだな」


少年は地平線の彼方まで見えそうな丘に上り、丘の下の景色を眺める。


地面には枯れた草木、湖は赤黒く染まり、動物など見る影もない、「何も無い」という言葉が合う景色がどこまでも広がっていた。


「いた」


少年は静かに呟くと姿勢を低くし、一点をじっと見つめる。


少年の目線の先には、翼を生やした少年の何倍もある巨大な何かが動いていた。


「堕天に堕ちたもの(グローリア)…」


少年は1度だけ深呼吸をすると、グローリアの元へ行くため丘を飛び降りた…


次の投稿は火曜日の予定です!

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