「十二天義翼会」
これからは二日に1話のペースで投稿していく予定ですが遅れることもあるかもしれません、もし遅れてしまった場合は間に合わなかったんだなと察してもらえるととてもありがたいです。
では作品の方どうぞ!
十二天義翼会
この世界「イグナーツ」を支配するのは六翼の天使とその天使一人一人に使える使徒達で構成されているひとつの組織を人々はこれを「十二天義翼会」と呼んだ。
しかしこの世界の天使は私欲の限りを尽くす、堕天使と言う印象が一番合うだろうが、誰もその圧倒的な力の前では手も足も出なかった。
「うっ、お父さん、お母ぁさん…」
多くの被害者のうちの一人で今年で十二歳になるとある村の少年は、天使のうちの一人で六人の天使の中でも最も力を持つ第一席「時の天使」によって村を破壊され、父母共に殺された。
そしてこの村のたった一人の生き残りのこの少年は残酷にも「時の天使」によって弄ばれる。
「我が力にどれほど抗える?」
冷たい声で少年に問う。
「………」
だが少年は答えなかった、否、答えれなかったのだ。
「………」
彼女の力によって全身が麻痺したように動かず、声も出なかった。
やがて少年の意識も闇に吸い込まれ、少年は地面に突っ伏した。
「もう死んだか、つまらん」
そう言い残して彼女は去っていったが、彼女ら天使にとっては弱く儚いこの命、しかし少年のこの命の灯火はまだ消えていなかった。
次の更新は日曜日の予定です!