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星降る世界.2

緑の惑星編その一



「わぁー!きれい!」


きらきら夜空に歌うお星様。

それは、様々に輝くメロディ。

静かに、輝いたり。明るく輝やいたり。

アストリアの瞳にも反射して写っている。


お星さまの輝きは泣いたり笑ったりまるで、人の感情のようです。

アストリアは、きらきらわくわくして眺めていました。



「お、おい!あれはなんだ!?」

「きらきらしてきれーい!

ね、あなた取ってきてごらんなさいよ」

「無茶言うなよ。それより君の方がきらきらして綺麗だよ」

「まあ。お上手」

「キモッ!」

若い男女のいちゃつく姿を見てギャルの学生は酷いことを言います。

投げた石は自分にも向けられることを知らないのかも知れません。



帰宅中の大人や夜遊びする人たちもぽか~んとその光景に見惚れています。




行ってみたいな~♪



アストリアは、ふとそんなことを思いました。あのお星様にはなにがあるんだろう?輝いた世界があるに違いない。



静かなバラードを歌うお星様とあれは、お月様?それを見て思うのでした。







次の日の朝。今日も晴れわたりアストリアは、ティシュと学校へ向かって歩いていたらあのローブを着たおじいさんが現れました。






「あ、おじいさん。おはよう!もう大丈夫なの?」


「おはよう。お主のお陰で元気になったよ」

「おじいさん、行き倒れなの?」


「ははは。まあ、そんなようなもんかの……ところで」

ティシュの問いに笑って答えると「空に出てみたいかね?」そう尋ねました。

なんでそんなこと知ってるのかとびっくりする二人。



「どうして、知ってるの、おじいさん?」

その言葉に、アストリアの胸に、わくわくとした輝きが広がります。



おじいさんは、穏やかに笑うと答えました。



「わしは、大魔導師ドルヴァ。お主の純粋さは知っておる」

それは、あの本を開けるものだからだ。


夜にベランダでと、言い残すと煙に巻かれて消えました。二人はポカンとしてそれを眺めるばかり。



「怪しいおじいさんだね」

ティシュは、訝しむとアストリアを止めますが、聞いちゃいられない。


「そう?悪そうなおじいさんに見えなかったよ?」

アストリアは誰にたいしてもそんなこと言ってるような気がすると、テイシュは思いました。




その日の夜。アストリアはわくわくしながらまっていると、闇の中からドルヴァが現れました。



その人は、一本の箒をわたしてくれました。

どっからどう見てもその辺にある古ぼけた箒です。

アストリアが手にするにな大きい。



しかし、箒の先っぽに、星のアクセサリーがついているので、帚星です。



「これで、どこまでも飛んでいけるから」


「わーい!ありがとう!」

アストリアは、深く考えずにまたがると、帚星は浮かび上がります。

それは魔力の才能。ドルヴァは、自分の目が確かなことに満足です。



そして、ぐんぐん飛んでいくのです夜空へと。


「うわぁ!アストリアが空を飛んでるよ!」


それにしてもいきなり飛ばしすぎかと心配しつつも、様子を見ていたティシュにも、箒をわたします。



「ぼ、ぼくはいいよ」

「まあまあそう言わずに」

ドルヴァは、片目をつぶり器用にウインクしました。




「おーい!待ってー!」

どこからか、声が聴こえたような気がしますが、もう星を抜け出して、壮大な星空。

いいのだろうか。こんなにあっさり旅立って。



「あ、空気……大丈夫なの?」

なんで、息が出来るのかしらと思いながらも、息が出来るので、気にしないようにしました。




きらきら光る星空。持って帰ったらいいおみやげになるかなと思いましたが、帚星は星空の中を進みます。






「はあ~、夢みたい」


うっとりするアストリア。あ、流れ星だ。

いくつもの星空の川を泳いでわたり。

星空にも旅する人がいるのに気づきました。


空馬車を操るどこかの商人やローブを纏った若者。

くらげみたいな宇宙人もいます。




しばらく飛んでいると、一つの惑星が見えて来ました。




緑色の自然豊かな感じです。こんな近くに、惑星があるなんて。

これは、楽しみだと胸が高まります。



わくわくが止まりません。それは少女のときめき。

アストリアは、降りてみることにしました。




そこは、緑の溢れる世界でした。のどかで田舎みたい。

アストリアは、森を避けて平原に降り立ちました。



「空気、きれーい!」

静かな風が、そよそよと吹いてTシャツを揺らす。

初夏のような気候でした。

ゆっくりと歩けば、未来へと続く。

行動を起こせばなにかが変わる。




つづく

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