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星降る世界1

これからよろしくお願いします!

星のない世界に生まれた少女は、大昔はあったというお星様を見たくて、図書館で調べる。


そこで見つけた一冊の本とおじいさんとの出会い。


世界に星が溢れて、少女は星の世界を冒険することにした。






ある夜の日。闇だげか広がる暗い空。

家のベランダから、夜空を見上げるのは、一人の少女。名はアストリア。

金髪でポニーテール。明るくて元気ですが今は、つまらなそうだ。



アストリアは、とても寂しそうに夜空を見上げてる。

星が見たい。星が見たい。お星さまに似たこんぺいとうをかじる。



この世界の夜は、闇夜の世界。流れ星は一瞬ですぐに消えてしまうから。

その儚さにみんな興味をなくしてる。



アストリアは、見てみたかったのだ。

昔はあったと言うお星様のきらきらを。

プラネタリウムなどの人工的な光じゃなくて。




学校でも、お星さまのことばかり考えているから、授業中先生に怒られて、クラスメイトに笑われても気にしませんでした。


「アストリアの頭は、きらきらお星様だなー!」

「うっさい、カント!」

いつもからかってくるカントを追いかけるのは一日一回はあります。

クラスメイトたちもいつものことかと見守るばかり。




アストリアはある日。友達のティシュと、一緒に下校していました。

ティシュはアストリアの幼馴染み。眼鏡がよく似合ってスポーツよりは勉強が得意。


「あそこに誰か踞ってる!大変だよ!」

「わ、まってよ!」

アストリアが見つけたのは薄汚いローブを着たおじいさん。うずくまってるのを見つけました。



「止めなよ、危ないよ」

「でも……」

ティシュが止めるのも気にせずに、アストリアは助けます。心優しいから。

なんとかしてあげたいから。助けたいから。


お昼のパンを上げたら、酷く喜んでお礼にと一冊の古い本をくれました。



「これを上げよう」

「え、で、でも!」

「君の願いが、叶いますように」

「ありがとう」



アストリアは、お家に帰ると本は後で見ようと、お母さんのお手伝いをしたり、勉強したりしました。


そして、いつものようにベランダから、夜空を見上げます。


ああ、闇夜が深くて濃いから世界は暗いのかしら。

アストリアは、流れ星が流れないかなと思っています。



「あ、そうだ」

アストリアは昼間おじいさんがくれた本を開いてみました。


古くさいけど、ていねいに扱われた本。

深い青色の装丁の分厚い本です。




「わあ!きれい!」

本には、沢山のお星様が描かれていました。

大きい星。小さい星。笑ってる星や泣いてる星。



プンプンしてる星も描かれていました。


微笑んで見ていたら、本がピカピカ輝き出して、沢山のお星様が飛び出して来ました。



夜空に沢山のお星様が、きらきら輝いていて、アストリアは見惚れていました。


暗闇に輝く星は優しい光りで、道しるべなのかとおもいました。

あの星空の中を飛んで冒険出来たら、ロマンチックだろうなとアストリアのハートはドキドキと高鳴りました。



星空に行きたい!その気持ちは、高鳴るばかりでした。

でも、どうやって行けばいいんだろう。飛行機じゃ、届かないし。

宇宙船だ!宇宙船なら宇宙に行けるよね!?


「パパー!ママー!今度の誕生日に宇宙船買ってー!」

アストリアのその言葉に目を丸くする二人でした。


冷静に考えればそんなものは買えないことくらい分かっているのに。

お星様に行けるんだと、わくわくしていたのです。



その時は、気づきませんでした。真っ黒な星が一つ、夜空に紛れ込んだのを。


それは禍々しい星。忌み嫌われたお星さま。



つづく

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