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18~頼れる仲間~・1

 空間を閉じるため力を使い果たし、眠ってしまった時空の精霊でありメリーゼの父、ランシッド。

 彼の目覚めを早めるには消耗したマナを回復させる必要があり、それが可能なのがマナスポット……マナが濃いとされる場所のあるセルクル遺跡だった。


 しかしセルクル遺跡の内部を進む途中、カカオ達は老朽化した天井の崩落によって分断されてしまい……


「何があるかわからないのが現実だが……ここ最近でいろいろ起き過ぎだろ」

「本当ですね……」


 周囲を警戒しながらぼやくブオルに、メリーゼも同意する。


「カカオ君達、大丈夫かしら?」

「ねぇメリーゼちゃん、カカオ君とはどういう感じなの?」


 アングレーズがふと口を開くと、少女騎士の左右色違いの目がぱちくりと瞬いた。


「どう、って?」

「モカちゃんからの手紙でもある程度は聞いてるけど……幼馴染み、だけなのかしらって」


 大胆に踏み込むアングレーズに今までのカカオとメリーゼを見てきたブオルは固唾を呑んで成り行きを見守った。


 そして、彼女の返答は……


「幼馴染みだけじゃない……はい。大事な仲間、です」

「仲間……」


 そうじゃないんだけど、と内心でふたりの声がハモる中、メリーゼの言葉は続く。


「カカオ君は強くて、ひたむきで、大きくて……安心して背中を預けられて、わたしが迷った時に手を引いてくれる、信頼できる仲間です」

「……そう」


 そこに恋慕の情ははっきりとは見えないけれども、彼女らしい、心からの信頼を寄せているのがわかる言葉。


(愛だの恋だのはお嬢ちゃんにはまだ早い。それに、余計なお世話かもな)

(うふふ、そうみたいね)


 などと口に出しはしなかったが、互いの目配せで何となく通じあう傍観者ふたり。


「なあなあ、俺は?」

「もちろんブオルさんもですよ」

「あらぁ、いいわね。あたしもまぜて♪」


 ふたりに挟まれてようやく笑顔を見せ始めたメリーゼに、


(お嬢ちゃん、ちょっとは肩の力が抜けたか……アングレーズに感謝しないとな)


 ブオルはそっと安堵して、優しく微笑み返すのであった。

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