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3・おまけ

~過去の自分への干渉~


カカオ「自分で過去に行って自分を助けることはできないんだな」

クローテ「まあ、当然だろう。その先に起きることもわかっているんだから、未来を変えてしまわないとも限らない」

カカオ「そんなズルしねーよ!」

ランシッド『そうかい?』

メリーゼ「カカオ君だって、あの時あんなことをしなければ、なんて後悔が全くない訳じゃないでしょう?」

カカオ「それは……」

モカ「些細な失敗から大きなことまで、やり直したいと思うことはみんなけっこーあると思うよ」

ランシッド『そうだね……でも、人は本来過去へは戻れない。過去を踏み締めて、未来に進むしかないんだ』

メリーゼ「お父様……」

ランシッド『そうして拓けた道もある。悔やむだけじゃ、その可能性だって閉ざしちゃうだろ?』

メリーゼ「そう、ですね」

カカオ「よし、じゃあ進むとするか!」

クローテ「ああ」

モカ「おー!」



~爽やか脳筋王~


ランシッド『ったく、あの脳筋王……』

カカオ「すげーな、英雄王にあそこまで言うなんて……」

モカ「実際おじちゃんあの見た目で結構な脳筋だからね。パパもだけどさ」

メリーゼ「騎士団長は、まぁ……」

カカオ「英雄王っていうし見た目も爽やかだし、なんかもっとスマートなの想像してたぜ」

モカ「だったら良かったんだけどねー」

ランシッド『トランシュはあの爽やか笑顔で物理で殴って解決ー、みたいなとこがあるからあれなんだ……』

メリーゼ「確かお父様にとっては遠い子孫、でしたっけ?」

ランシッド『そう。俺ぜんぜんそういうタイプじゃないのにモラセスといいトランシュといい、どこでああなったのかねー』

モカ「単純に時間が経ちすぎてるし、しょーがないよ」

ランシッド『俺のスマートなイメージがぁー』

メリーゼ「お父様……」



~モカの実力~


カカオ「クローテ、お前よくモカの同行を許したな」

クローテ「モカはああいう奴だが、魔術の才能は本物だ」

カカオ「へぇー」

ランシッド『魔術に関してはミレニアも天才肌だったし、血筋かなぁ』

モカ「後方からの援護は任せてよ!」

クローテ「あまり前に出るなよ」

カカオ「けど、なんでその箱まで背負って来ちまったんだ? 重たくて動きにくいだろ、それ」

モカ「ふふふ、それは後のお楽しみだよ♪」

クローテ「モカ、遊びじゃないってところは」

モカ「わかってるって。クロ兄は心配性だなぁ」

クローテ「はぁ……やっぱり置いてきた方が良かったか?」

カカオ「言ったからには守ってやれよ、騎士様?」

クローテ「……わかってる」


~有り得た未来~


メリーゼ「王妃様を喪った王様の魔物化……あれが、あんな哀しいものが、有り得たかもしれない光景だなんて……」

ランシッド『有り得た未来を視る力……俺と長く一緒にいた影響がこんな形で出るとはね』

カカオ「大丈夫か、メリーゼ?」

メリーゼ「カカオ君……だ、大丈夫……」

カカオ「無理すんなよ。震えてるし手もこんなに冷たい」

メリーゼ「きゃ!?」

ランシッド『ちょっ、カカオ!』

カカオ「不安な時はあったかくするもんだって、じーちゃんが言ってたぞ」

メリーゼ「え……」

モカ「……天然なんだね、カカオ兄ちゃんって」

カカオ「へっ?」

メリーゼ「いいのよ、モカちゃん。ありがとう、カカオ君」

カカオ「えっ……お、おう」

ランシッド『そこで照れるんだ』

クローテ「わかっていませんからね」



~お化け?~


ブオル「ここが未来のマーブラム城だとして、どうしたもんか……」


ブオル「それにしても、あの女装コンテストまだ続いてんのかよ……うわ、なんかやたらと自信に満ちたヤツもいるぞ」


ブオル「……この時代じゃ、俺は“お化け”なのか」


ブオル「…………」


ブオル「いや、それよりあの肖像画だ、ブオル子さんだっ! なんでいつまでも飾ってあるんだよ!?」


ブオル「……ブオル子さん、か…………」


ブオル「たぶんとっくに死んでるだろう遠い未来まで来てその名前で呼ばれるの、きっついなあ……とほほ……」

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