長文読解〜後編〜
なんだかんだで大問十五である。やっと最終問題である。長かった。今回はいつもより突っ込みが多過ぎていろんな意味で疲れた。まだ一時間目だよ。だがこれで最後だパパッと終わらせよう。
早速文章を読もうとしたとき、本日二度目の先生の巡回がきた。
「大問十四の(4)のDの答えをメリーゴーランドに直しておいてください」
そうくると思っていたよ。だってあれはないだろ、あれは。普通に考えたらそうなるだろう。これで乗馬とかだったら逆に驚くわ。乗馬が出来るアミューズメントパークってなんだよ。
分かりきった訂正はさて置きもうそろそろ最後の問題に移ろう。
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「あなたは、英語、国語、数学、理科、社会の中でどの教科が一番好きですか?」
私は41人のクラスメートに質問しました。その結果について話します。下の表を見てください。
英語:7人
国語:8人
数学:6人
理科:11人
社会:9人
一番好きな人が多い教科は理科でした。また社会と国語が同じくらいの人数でした。なぜこのよにばらつきが出たのでしょうか? それぞれの意見を細かく見ていきましょう。
まずは英語です。英語と答えた人の理由としてほとんどの人が挙げたのが「海外の人とコミニュケーションが取れるようになるから」というものでした。
最近ではインターネットや交通の発達で外国人と接する機会が増えています。しかし日本語を話すことができる外国人はそう多くはいません。なので沢山の国々で使われている英語を学べばいろんな外国人と話すことができるということではないでしょうか。
次は国語です。理由として挙げられたものでは「自分の国の言葉だから」や「みんなで討論をするのが楽しい」また「普段は読まないような物語に触れることができる」など様々な意見が出ました。
最初から学ばなければならない英語とは違って、母国語である日本語についての授業です。なのでただ漢字や文法を勉強するだけではなく、討論や文学、方言といったより深いところまで知ることができます。なので様々な意見が挙がったのではないでしょうか。
数学はこの5つの中で一番好きな人が少ない教科でした。やはり計算が難しい、公式を覚えるのが大変というイメージが強いのかもしれません。
ちなみに数学と答えた人の意見としては「グラフを書くのが好き」「覚えることが少ない」「分からないことが分かったときにすごくスッキリする」こいったものがありました。複雑で難しいからこそ理解できたときの達成感を感じられるのかもしれません。
そして一番人気だった理科では半分ほどの人が「実験が楽しいから」と答えていました。ただ実験をするだけではなく、事前に予想を立てて発表をします。そこでいろんな意見が出て、それを踏まえて実験をする。といった流れにより、実験に深みが増すのではないのでしょうか。
また、「世の中の法則性を知ることによって、自分の生活が面白くなる」という意見がありました。水の循環や燃えている炎。日常で当たり前に見ているものに対して疑問を持ち追及していく、といった考えもあるのかもしれませんね。
そして社会では、地理、歴史、公民それぞれの分野についての意見が出ました。
地理では、「それぞれの文化や伝統といった地域性というものを知るのが楽しい」という意見がありました。確かに国内でも地方によって文化はかなり違います。そのルーツを探っていくのが醍醐味なのでしょう。
歴史は社会の中でもとても人気です。その理由として考えられる原因はやはりゲームや漫画ではないでしょうか。歴史にはストーリーがあり、なぜそうしたのかといった人々の思惑があります。その動きをたどった歴史を題材にしたゲームや漫画を通して興味を持つ人も少なくはありません。
公民は、現在の社会においての政治の仕組みを学びます。世の中の仕組みを知るといったことで様々な考えが生まれるのではないのでしょうか。
このようにそれぞれの教科が好きな理由を詳しく見ていくと、私達が普段気付かない魅力に気づくことができました。いろんな角度から見るといつもの授業でも新たな発見があるのかもしれませんね。
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流石は最終問題、文章はいたって普通だが長さが尋常じゃない。これ国語のテストでも同じようなものが出そうだな。というかアンケートに答えたクラスメートみんな真面目に答えすぎだろ。このクラスでやったらあんな感じの意見書く人なんて数人しかいないと思うけど。
次の文章が正しければ○、間違っているなら×で答えなさい。
(1)四十二人の生徒が質問に答えた。
(2)一番好きな人が多かったのは理科。
(3)英語は数学より人気がない。
おいおい最後まで頑張って読んだ意味がない。全部最初のとこ読んでたらそれでよかったのかよ。真面目に読んで損した。結局答えは×○×か。微妙に単純な最終問題だったな。
残りの数分で見直しをしているとき終了を告げるチャイムが鳴った。鉛筆を置き。後ろの席の人が解答用紙を回収するのを待った。
頼むから前の席の人、後ろ向いて私の解答用紙をガン見するののをやめてもらえないだろうか。私は疲れきった心の中でそう思うのだった。
ついに英語の陣完結です。
次回からは理科の陣の予定です。