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学年末テスト戦争 英語の陣  作者: 歌里恵璃
4/10

比較級と最上級と受動態と 〜後編〜

 それにしてもどうして先生は、比較級と最上級と受動態を同じ大問にごちゃ混ぜで出したのだろうか。今回の大問が全部で十五あるとはいえ、このペースで出すとネタが持つのだろうか? それよりも時間があるうちにできる限りやっておかないと。最後の長文まで時間がまわらない。


(9)私は昨日たくさんの写真を撮りました。

 I (take )many pictures yesterday.


 わーおやられた。もうこれはどっからどう見ても過去形じゃん。勢いで間違ったやつを書くところだった。普通ならed、いやdを付けるところだがそう一筋縄ではいかないのがこの教科の嫌な点なのである。つまりこれは不規則変化れいがいというやつである。なので答えは、

 “took ”

 となる。それにしてもまさかこんなところで一年前に習った過去形に遭遇するとは思わなかった。といってもtookを習ったのはつい最近だけど。


(9)あの山は日本で一番高い山です。

 That mountain (high )in Japan.


 さて、大問七もこれでラストだ。この問題もプリントやワークで何回か出てきたやつだ。そして出てくるたびに思うことがある。あの山って富士山じゃないの? そうじゃなければ一体何? っていうか先生番号間違えてる、なんで(9)が二つもあるの? まあ特に支障をきたす訳ではないので何も見なかったことにしておこう。


 これは何の変哲も無い最上級の文章なので、theとestを付けるだけだ。なので

 “is the highest ”

 もちろんbe動詞を忘れてはいけない。本当に意地悪な先生だ。



 お次は大問八、一体全体どんな問題が来るのだろう。


 大問八 次の文章と同じ意味になるように、空欄に適切な語を書きなさい。


 ほうほう。これはどうやら応用力が試される問題だ。柔軟に考えアイデアが出るかどうかが問われる問題だ。全部で三問。早速いってみよう。


(1)My pencil is longer than your.

 →Your pencil is (   )than my.


 これは初歩中の初歩、単純な比較級の文章なので主語を入れ替えたならばそれに合わせて形容詞を反対にしてやれば良いだけだ。なので、

 “shorter”

 一瞬smallerと書いてしまいそうになったが鉛筆は長い短いというので正しい答えはshorterとなる。でも「この鉛筆ちっこいなぁ」とかよく聞くけど小さいでも良いのだろうか。だが私は危険な挑戦をしたくないのでこれでいかせてもらおう。というかなんで鉛筆の長さ比べをしていたのだろう?


(2)She wrote this book.

 →This book was (   )by her.


 これも簡単、主語が人から物に変わったので、普通の文から受動態にすれば良い。



 解答用紙に書こうとしたそのとき、ある不吉な出来事が起こってしまった。そう、鉛筆の芯が折れたのだ。やばいと思いすぐに机の上に置いていた他の鉛筆にバトンタッチした。が、それから約二秒後、書き始めた途端その鉛筆の芯もあっけなく折れてしまったのだった。


 残る筆記具はあと三つ。一つ目、削り忘れてしまっていてものすごく丸いBの鉛筆。二つ目、ピンピンに削った6Bの鉛筆。三つ目、おそらくBの芯が入っていると思われるシャープペンシル。


 しまった、朝寝坊したせいでバタバタしていたので適当に持って来たのが裏目に出てしまったか。まず解答欄のサイズ的に一つ目は除外。もうまるんまるんといってもいいレベルである。あと若干筆圧強めな私が6Bの鉛筆を使いこなせるかも微妙である。というか6Bの鉛筆(こんなの)初めて見た。2Bが一番濃いと思ってた。


 となると考えられるのは三つ目、シャープペンシルしかなさそうだ。私はシャープペンシルを手に取り芯を出した。


 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……


 静かな教室にただただ虚しい音が響く。


 カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ……………………


 やばい、先生に睨まれた。ここまで粘ってもダメだったか。まさか芯が入ってなかったとは。残念ながら替え芯は後ろのロッカーだ。取りに行くは完全に不可能である。


 仕方がない、6Bで行くしかなさそうだ。



 えーっとどこまでやったっけ? あ、ここだ。忘れないうちに “written ”と書いた。流石は6Bそこだけに絶妙な違和感を感じる。


 まあ筆圧を気をつけたらまだなんとかなりそうだ。筆圧に細心の注意を払いながら次の問題を解いていたとき綴りを間違えてしまった。なので消そうとしたが、やっぱり濃かったのか、思うようには消えなかった。やっと消せたと思ったら周りの答えも消えてしまっていた。


 なんとか修復作業を終え、不幸にも連続で起きたアクシデントにより精神がこれでもかというほどボロボロになり、それでも次の問題に移ろうと問題用紙をめくったとき、更なる悲劇が起こったのだった。








主人公を襲う新たなアクシデントとは⁈

英語の陣はまだもう少し続きます。

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