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学年末テスト戦争 英語の陣  作者: 歌里恵璃
10/10

番外編 〜休み時間〜

 やっと一教科目が終わり、休み時間となった。私は折れたり丸かったりする鉛筆達を削ることにした。というか削るしかなかった。


 しかしみんな鉛筆が折れたりしたのか、鉛筆削り機の前にはすでに行列ができていた。かなりの人がいる。目測十人ほど。しかもみんな平均六本の鉛筆を削る持っている。中には十二本持っている人もいる。本当に順番は回ってくるのだろうか?



 なんだかんだで順番が回ってきた。私は今日持ってきた全ての鉛筆を削る。今度こそ折れないようにと祈りながら。


 あまりにも並んでいる人が多過ぎてさっきのテストの悪夢が再び襲って来るのではと思ってしまったがちゃんと回ってきて少しホッとしている。


 残り一本というときに次のテストの監督をする先生がやってきた。そして周りがざわつき始めた。


「美原先生だ……」


「もうすぐ定年するんじゃない?」


「二十三歳はやっぱ嘘やん」


「お前マジで信じてたの?ウケる」


「冗談だって。信じてる方が頭おかしいって」


「あいつって独身なのかな」


「家から旦那と子供らしき人を見かけた奴がいるらしいぜ」


「あんな老け顔でよく二十代とか言えたな」


「それよりどうして英語であんな問題が出たんやろ?」


「ワンチャン先生ストーカー説あるな」


「それはヤバイ、マジで草」


「まじ卍」


「先生飛ばされるんちゃう?」


「どっちが?」


「そんなん二人ともに決まってるやろ」



 これらのざわめきから分かるように今回の監督は美原先生だ。なんか若者言葉や関西弁が飛び交っていることはいつものことなので気にしてはいけない。


 やはり先程の問題は序盤とはいえかなり衝撃的な内容だった。そう思ったのはこのクラスだけではなく、この学年全体にわたるだろう。



 そしてその美原先生の声かけにより全員が着席する。いよいよ二教科目、理科が始まる。今回のテスト範囲は電気だ。そして計算が重要となってくる。


 どうして理科なのに計算なんだ、計算は数学だろうと思ってしまいがちだが実際計算は多い。理数系というまとめ方も伊達じゃない。


 計算は公式が覚えられてない人もいる。また計算ミスなど本来数学でしかないようなミスが多発する。そう、今回のテストでは計算が重要となってくるのだ。


 そしてこの電気という単元、無駄に計算が多いのだ。オームの法則、電力、電力量、熱量といった種類が半端なく多い。しっかりと使い分けなければこの問題で大量の点を落とすことになるだろう。



 プリントが配られ、開始のチャイムが鳴る。ようやく二教科目、理科の学年末テストのスタートだ。


今回はテストとテストの間の話なので短めです。

次回から理科の陣スタートです。

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