表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/27

出会い

服装をどうするか悩んでる沙希だったが、特に誰とも会う予定がないのを思い出し、シャツにハーフパンツを見に纏い車に乗った。


「まったくなにが神の使徒よ。面倒臭いっってのよ。」

沙希は神の欠片を回収する任務を仰せつかっていた。


話は半年前に遡る。天使達によって与えられた神の欠片は、幸か不幸か沙希の体内に取り込まれる時、休眠しているような状態になっていたのだ。それのお陰で沙希は死なずに済んだのだが、今となって神の欠片が起きてしまったのだ。それを知った神様が、沙希を自らの住処に召喚した。


「目は覚めたかしら。沙希」

神様ことアリシアが、意識を取り戻した沙希に言う。


「ここはどこ....?あなたは誰?」

まだ意識がはっきりとしていないのか、ふにゃふにゃした表情で口にする。


アリシアの後ろに広がるのは、果ての見えない青い草原の景色だった。

不自然なまで長さの揃った青草が生み出す壮大な光景は、先程自ら誰何した存在すら忘れてしまう程の衝撃だった。


「ここは気に入ったかしら?すごいでしょう。ここでするピクニックは格別なのよ。」

沙希がフリーズしているのを見かね、アリシアが声を掛ける。その言葉は沙希を現実の世界へ引き戻すには充分だったようだ。ここが現実世界かどうかは知らないが。


「すごく綺麗。ええ、ほんとに綺麗。」

沙希は相手の女性に害意が無いことを悟ると、再びただただ広がる景色に目を向ける。


「そろそろお話したいのだけれど。」

どうやら数分以上の時がたっていたようだ。

沙希は言葉を発さずに声の主に視線を送る。


アリシアは地面に座る先へ向けて言う。

「ここは高天原、オリジンの者たちしか存在することが許されない。世界の始まりが起こった場所よ。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ