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天使からの贈り物
「ねー、アニー。早くこれ神様のとこもっていかないと怒られちゃうよ。何してるの?」
「あそこ見て、サリー。これ、あげちゃダメかな?あの子可哀想だよ。もうすぐ死んじゃうよ?」
「ばか、そんなこと許されるわけないでしょ。それに、あげたところで人の身で耐えられるわけないでしょ。結局死んじゃうんだから何も変わらないじゃない。」
「わかってるけど、なんか行ける気がするの。それに。耐えられなかったら彼女が死んでから回収する。もしこれに耐えることが出来たら、彼女が寿命を迎えた時回収して神様のもとに返せばいいじゃない!少しもとに戻すのが遅れるだけよ。神様もそんなに怒らないわ。」
「んー。あたしはどうなっても知らないよ?まあもともとなくしてたものだし、今更なくても神様は困らないとは思うけど。」
「そうと決まればレッツゴーよ!行くわよサリー!」
「ちょっと待ちなさいよ!どうなっても知らないんだからね!」
こうして、神様のお使いをしていた天使たちは、道端で死にかけてる小さな女の子を助けることになった。これは沙希が9歳の時の話である。