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Chapter: 4 オルギアの行方

その日は、自然に目が覚めた。目覚めた時、寒くなかった。窓が空いていないからだ。

二葉が起こしに来る前に目覚めるなんて珍しい。身体も快調すぎるくらいだ。

『12:35  2月14日  日曜日』

「……んん?」

国家の陰謀だろうか。時計がおかしい。確認のため、普段モニター用にしか使わないテレビの電源をつけてみる。陽気なキャスターたちが笑顔で言い放った。

『みなさんこんにちは! さあ今日も始まりました! お茶の間の皆さんに無限のニュースをお届けする番組、昼ベルト! まずは新聞の一面から! アルフゼロホテルの重役が――』

「絶句東京」

寒いジョークには、わずかな動揺と客観的事実の冷たさを込めた。寝すぎ。幼虫か?

遅くまで起きてたせいもあるが、誰も起こしてくれないと毎日こうだったのかもしれない。

「……あれ。二葉は?」

高速で制服に着替えていると、思い至る。二葉は何をしてるんだ?

昔約束をしてから、二葉が俺を起こさなかったことは一度もない。異常事態だと言えた。

「寝てるのかな?」

全ての支度を終えて、家から出る。隣の二葉の部屋をノックした。無反応。

だったので、愛のピッキング(交換した合鍵)をかました。部屋を空ける。

見慣れた部屋、知っている石鹸のような優しい匂い。異変は二つだけ。

「いない……」

部屋の主がいないこと。そして、持ち帰った製作物関連の一切が部屋から消えていることだ。

先に行った、ということなのか。なぜ、自分は起こされなかった?

色々な確認のために、二葉の携帯に電話をかけるが繋がらない。

圏外だった。

「は?」

いくら小さな島だからってこれはない。このタイミングで俺の携帯が壊れたのか?

「とにかく学院……いや」

起きた時点で、三柑のコンサートがもう始まっている。今から急げば、途中からならなんとか間に合うだろう。約束を破るのは、いけないことらしいから。

とりあえずは文化ホールに向かって、その後部室に。多分、二葉はそこにいる。

「……ああ。今日は、二葉のコーヒーが飲めないのか」

防寒具とスノーブーツと傘を揃えて、牡丹雪の中へと飛び出した。地獄が待っていた。



「商業区に近づくな! 退避! 退避だ! 正気を保持している者は、施錠をして建物から決して出るな! オルギアが発生した! トリノスケールは7! 発生源は文化ホール近辺だ! マニュアル通りに対応しろ! 特にルナティックの隔離は最優先だ! 連鎖覚醒だけは絶対に避けねばならん!」

「駄目です! 施設区・商業区、いずれも配備兵応答無し! 呑まれました!」

居住区から学院・商業区へと分岐する三叉路へと、走って辿り着く。

祭りとあってか、居住区からここへ来るまでの途中は誰とも会わなかった。ただ、この三叉路。

ここに到着する頃にはもう、たとえ誰に会わなくとも、島を異変が包んでいると察した。

武装した軍の者十数名と、いつも見慣れた数学の藤田教官が血相を変えて叫んでいる。

トランシーバー越しに飛ぶ、怒号にも似た状況報告。その中、彼らは慣れた手つきでバリケードを組んでいる。気のせいか、雪で先が見えない商業区の方から銃声が聞こえた。

何があったんですか、なんて聞くほど間抜けじゃない。島民なら見ればわかる。

起こってしまったのだ、オルギアが。

しかも、よりにもよって星海祭の真っ只中という、最悪のタイミングで。

あと数十メートルで彼らのところへ辿り着く寸前、俺は脚を急停止させた。

聞こえる。雪に紛れた地響きが。唸りが。どんどん。どんどんどんどんこっちへ。ここへ!

「あなたたち、避けないと死――」

隕石が飛んできたかと思った。フロントガラスがばきばきに割れた巨大な二トントラックが、甲高く漏れる運転手の哄笑と共にバリケードへ突風のように突っ込み、爆ぜた。

赤黒い圧力の拡散としか言えなかった。気配を察知して咄嗟に防御姿勢を取った俺は、離れた場所から熱風を受けるだけで済んだが、軍の皆さんは紙切れのように吹き飛んだ。

「ああごめん遅かったね。死んじゃったか。ドンマイ。……にしても、ハリウッドみたいだ」

ご愁傷様なところで、炎と雪の海を前にして俺は考える。これからどうするか?

軍の通信によれば、発生源は文化ホール付近。商業区付近はすごく危険らしい。

三柑は無事だろうか。無事なら、コンサートは続いているだろうか。

案外続いているんじゃないだろうか。いや、多分続いているだろう。

だって映画やドラマだと、こういう時、演奏家は何があってもコンサートを続けていたし。

うん、そうだよな。三柑は演奏家だから、死の危険くらいどうってことないはずだ。

「よし。約束を守りに行こう。急がないと」

約束は大事だ。尊いものだ。幼き日、彼女にそう聞いた。

道中は危険らしいが、まあ大丈夫だろう。先を急ごう。

何のことはない。最悪しくじっても死ぬだけだ。

「いやー、今、最高に人間賛歌って感じだね」



人がたくさん狂って、街が普段と異なる様相を呈していることを地獄と呼ぶなら、まさしく二月十四日の有架島は、地獄と言えた。

「お前かっ! お前も俺を狙っているんだあああああ! ああああああああ!」

「消えてくれ! 頼む! 消えてくれェッ! こっちに来るなぁあ!」

「見えないの!? 空が……空が緑なの! 落ちてくる! 助けてよ!」

集団幻覚か何かの類のオルギアが発動してしまったのか。俺の進行方向のルナサイドモールの方角よりも、施設区の方からやってくるクレイジーメンの方の数が多かった。

情報が錯綜しているのか? 発生源はそっちなんじゃないのか?

開けた場所に身体を晒さないよう、感覚を周囲に広げて少しずつ目的地へ進んでいく。

「うん、いい感じに潜入ゲームみたいだな。ライデン、今すぐ命の電源を切るんだ」

そんなことを言っていると、目の前でまた人が奇声を発しながら殴り合っていた。

「ァアアアアアアアア!」

「おい、やめろ! 何するんだ! 頭がおかしいのか! どうなってんだよ!」

正気なのもいるのか。……あ、首ぶらんってなってる。折れたんだろうなー。初めて見た。

どういうオルギアかはわからないが、狂騒に駆られた人間が暴徒化している、のか。

点滅信号の下、車が矢のようなスピードで飛び交っては激突する。ボーリングのピンみたいに人を轢く。追いかけてくる暴徒から逃げている人が、逆から来た更なる暴徒に呑みこまれる。

スーパーが燃えて、ソーシャルメディアで不用意な発言をしたみたいになってた。

コンビニのガラスが割れて、出入りが更にコンビニエンスに。

「ここなら安全だ!」叫んでマンホール下に飛び込むおじさん。京都の花札屋から赤い帽子を貰ったらどうか。下水道と言えば、何かのゲームの音楽がすごくいいんだよな。

俺はただ、駆けた。途中何度か死体を踏んだ。死後硬直で、踏み応えがあって気持ち良かった。

不思議なこともあるもので、俺が進む方向は完全に脅威度がゼロだった。

「うーん、俺補正かな。ラッキー」

全て青信号の道路を進むように、駆けていった。

そこからの光景は全部覚えているが、大して取り立てるほどのことでもない。

簡潔に言うと、みんな何かを恐れてて、燃えてて、壊れてて、わちゃわちゃしてて、たくさん死んでた。それだけだ。



「……これは?」

文化ホールに近づくにつれ、聞こえてくるものがあった。

寒気がする。肌が泡立つ。近づくことを恐れるかのように、足の裏がタールで粘ついたみたいに離れない。耳朶を打つ不快が、不意に胃を震わせて吐いてしまった。

「ピア、ノ……?」

ありえない。だって、外なのだ。たとえあと一分走れば辿り着く位置にホールがあったって、こんな位置まで聞こえるはずはない。何より、この脳を揺さぶるような不快は何だ。

文化ホールで、ピアノ。……そういうことなのか?

ありえないことがありえてしまう。それがオルギアだ。

風邪引きのようにだるい身体を、約束の為だと引きずって歩き、なんとか魔王城に辿り着く。

入口のガラスがめちゃくちゃだった。

そんな様子は、悲鳴のようなピアノの音色とリンクしている。

入口を越えると、更に音が大きくなる。

がんがん響く頭を押さえながら赤い絨毯の道を歩き、ついに観音開きの扉を開く。

朝焼けのような赤紫の光を纏って、彼女はそこにいた。

ああ、やはり、君だったか。

「いや! いや! 嫌ああああああああああっ! 怖いよ! 帰って! 誰も来ないでっ! こわい……こわいよぉっ! あああああああああっ!」

人が誰もいなくなったホールの中。座席や通路に残る、数名の魂の脱け殻を観客にして、黒いドレスの少女はピアノを弾き続けていた。スポットライトの中、残像すら残す勢いで指が躍る。

血走った眼は鍵盤しか見ていない。何かから逃れるよう、髪を振り乱して弾いていた。

一音一音がサイレンのように頭の中に響く。奏でられる旋律は、まさしく戦慄そのものだ。

「三柑っ」

濁流のような音の中、ステージに近づいて俺は三柑の名を呼ぶ。

無駄かと思っていた声は、しかし届いた。彼女は手を止めないまま、こちらを向く。

金切り声にも似た彼女の慟哭は、ピアノの音色に負けず俺の脳裏に響いた。

「どうして……。どうしてぇっ! どうして来てくれなかったんですかっ! 先輩の嘘つき! 嘘つき嘘つき嘘つきっ! こんなに怖いのに! 約束したのにっ! 嘘つき! 先輩の、人でなしっ! 死んじゃえばいいんだ!」

人でなし。まさしく、正鵠を射ていた。

「痛いところを突くね! いや、ちょっと色々あってさー! 起きられなかったんだー!」

手が、止まった。

「……何それ」

「悪かった。なぜか目覚ましが機能しなくて。……でも、途中からなら間に合」「嘘つきぃっ!」

三柑は立ちあがり、折れそうなほどの勢いで、両手を鍵盤に叩きつけた。

「来る気なんて、なかったくせにっ! 三柑をはめたんだ! 最初からこうするつもりだったんだ! ひどいことしたかっただけなんだ! お父さんやお母さんみたいに! ……いやだ! いじめないで! いじめないでぇっ! あああああああああっ!」

ぱぁん、と。背後で間の抜けた音がした。急に、頭がクリアになる。振り返った。

真っ黒で、バイクのフルフェイスヘルメットみたいな、遮音機を被った謎の狙撃手が一人。

一番低い位置にあるステージに対して、高くの入口付近から。

首を戻すと、スローモーションみたいになって三柑が後ろ向きに倒れていくところだった。

どさり、と仰向けに倒れた三柑から赤紫の光は消えて、代わりに絵の具に水を垂らしたように赤が広がった。黒のドレスと金の短髪が、池のような鮮血に染まる。

「三柑っ」

思わず駆け寄る。意思とは関係なく身体が動いたことに、珍しいこともあるものだと思う。

「……っセ、ンパ、イ…………」

もがくように差しだされた片手を、片膝をついて握る。

喘ぎにも似た、かすれ声。命の行方は、もう明白だった。

「……何だい?」

応えてやる。死に水を取る気持ちで。

「……こわい、……よ……」

それが初めての後輩の、最期の言葉になった。

狙撃手の姿は、いつの間にか消えていた。



遅れて乗り込んできた軍に、護送される。

死に慣れているはずの職業軍人たちが、目に涙を浮かべて異国の言語を叫んでいた。

よくわからない。涙が一体何になる? なぜ人の死だけこうも特別だ?

生に組み込まれたシステムに対して、どうしてそうも憤る?

人って、不合理で不可解だな。

護送の間、荒れ狂う白雪と非日常が、時間の感覚を奪った。

居住区の臨時駐屯地に降ろされた頃にはもう空が暗かった。傘も何もなくして、無意識の内にマンションの前に辿り着く。そのタイミングで、エントランスから人が出てきた。

そいつは、目を一瞬大きく見開いて、こっちに走ってくる。

「……お前、生きてたか」

「ああ、蓮も。よく無事だったね。……演劇、行けなくて悪かったね」

「そんなことはどうでもいい。中止に決まってんだろ」

食い気味の回答には、温度がない。機械のような冷たさだ。

「聞け。学院にいたお前は詳しく知らねぇだろ。……今日のこの騒ぎは、オルギアだ」

「知ってるよ」

「目覚めちまった奴がいた場所は、文化ホール」

「それも知ってる」

「ウィッチの名前は。……秋山、三柑だ」

「知っている。だって、その場にいたんだ」

俺の言葉で、蓮の眼鏡が雪に曇った。琥珀のようなゴーグルの向こうに宿る感情は。

「……じゃあ、知ってんだな?」

「知っていることなら」

「秋山が。……オレたちの後輩が。殺されたって、知ってんだな?」

「ああ」

残念だった、という言葉を全て言いきらない内に、俺は雪の上に倒れ伏していた。

全身が冷たいのに、右頬だけ熱い。その熱さでようやく、自分が殴られたのだと知った。

「ふざけんなァッ!」

そのまま胸倉を掴まれて起こされる。宙に浮きかねないくらいの力だった。

「それだけか! それだけなのかよ! お前は……お前はその程度の奴なのかよ!」

激昂。四条蓮は今、確かに怒っていた。

「……俺は、」

「うるせぇ! 知るか! 甘えてんな! お前が何背負ってようが知ったこっちゃねぇんだよ! ……泣けよ! 怒れよ! それとも清々したって笑ってみせろよ! 人に憧れるってんなら、せめて足掻いてみろって言ってんだ! 恥ずかしくねぇのか! 悔しくねぇのか! オレは、オレたちは! 普通から弾かれたオレたちは! 人を諦めたら終わりなんだよ!」

涙の一滴も流さずに、雪が溶けそうなほどの熱量で蓮は吠えた。

「オレは……オレは悔しい! 腹が立ってどうにかなりそうだ! ……対等だと思ってた! お前を認めてた! 買いかぶりか!? お前は、そんなとこで終わっちまうのか!? 欠けてることを言い訳に、いつかそのまま死んじまうのか!? ……認めねぇぞ!」

「お前がお前を諦めても、オレはお前を諦めねぇぞ!」

剥き出しの感情に対して、俺は何も返してやれない。借り物でない言葉を持たなかった。

「おい、お前ら! 何をしているッ!」

騒ぎを聞きつけた兵が、ライフルを構えて走ってきた。

このまま続ければ、錯乱したとみなされて二人とも死ぬだろう。

「くそっ!」

蓮は手を離す。争う意志がないことを示すため、俺に背中を向けて兵のもとへ歩いて行く。

「……明日、十二時に時計塔に来い。絶対にだ。そこで、教えてやる」

「……わかった。約束するよ。……何を?」

「来たら、わかる」

信頼を失ったのか、蓮は内容を明かさず兵士のもとに歩いていき、得意の対人能力で柔らかく収集をつけに行った。見事なものだった。

雪の中、ただ、立ち尽くす。

激怒。それもまた、俺にはないものだ。

「人に殴られたのは、初めてだな……」

親友との殴り合いで、俺は大切なものに気付いた。

なんてことは、起こらない。雪を払って、マンションの中に入った。

二葉の部屋は相変わらず空のままで、こんな時に真っ先に飛んできそうな六花もいない。

二人は無事だろうか。あるいは彼女たちでも、この騒乱には耐えきれなかったか。

携帯も相変わらず通じないままだ。八方塞がり、と言えた。どうするか。

「うん、寝るか」

明日は約束もあるし。さすがに二度の遅刻は避けたいところだ。

体質的に目覚ましも効かないらしいから、早寝をするのがいいだろう。うん。

……三柑は、死んでしまった。ともすれば、二葉と六花も。だとしたら、とても残念だ。

『それだけか! それだけなのかよ!』

他に何がある。不便になる、それ以外に……ああ、あった。

明日からはもう、彼女のピアノが二度と聞けない。朝、コーヒーが飲めない。

それだけは、はっきり嫌だと思えた。



オルギア。

それは一般的に、ルナティックが暴走状態に入ることを意味する。彼ら彼女らの心の特質から生じたギフトが災厄となって溢れ出し、天災を遥かに超えた人災を引き起こす。

覚醒に至るルートは二つだ。トラウマやショックによって突発的に心がはじけてしまうか、病気のようにじわりと進行して、ある日水位が溢れるか。

後者の目覚めは、日常生活で記憶がとび始めるのが特徴だ。正気を侵されるから。

さて。ルナティックにまだルナティックという名前がなかった頃、この現象をその身に授かった者たちは、英雄であり、天才であり、憧憬の的とされていた。

当然だ。漫画やアニメのような特殊能力を身に付けた者たちが、神聖視されないはずはない。

だが、それはオルギアの存在で、すぐに敵視へと変わった。

一番最初。原初のオルギアは、世界変性型だった。空想の世界に憧れ過ぎた彼女は、ある日、心無い者の罵声をきっかけに、大陸一個を童話の世界に変えてしまった。

三柑のように、聴覚から人をおかしくするオルギアもあった。ツナギ教の教祖だっけ。ドン! っていう音で、説法を聞いた奴を心酔させるの。大規模な暗殺だったなあ、あれは。

あの時に開発されたのが、あの狙撃手が被っていた遮音機だ。暗殺にマスト。

他にも竜が現出したり、燃える水が氾濫したり、まあ色々あった。

オルギアが起きるとなると、人が俺たちを見る目は変わる。

特別は異端になり、祝福は呪いへと変わった。

人を、世界を滅ぼしかねない「奴ら」は、間引いてしまうべきだ。そういう論調になった。

だけど、現象が起こり始めたのは現代。発見即殺害はためらわれた。

だから。月が二つに見える奴らは「奇病」で、「隔離」が必要だ、という体になった。

ルナティック・シンドローム。月が二つに見えるからそういう名前。表向きは。

ルナティックという単語には、英語で狂っているとか精神異常という意味がある。

架空がある島で、有架島。ルナティックが集められるから、月島。

苦しい言い訳だ。アルカトラズで有架島。ゲットーだから月島だ。

保護の目的で患者を集めるというが、保護の目的語は人類だ。俺たちじゃない。

薄氷で隔てられた真実と嘘が同居するこんな島で、日々銃を向けられて生きている。

だから、今日でも明日でも誰かが死ぬのは、別段不思議なことじゃないだろう?

眠る前、そんなことを思った。

蒼すぎる二つの月が、完全な形で窓から望む。

ぞっとするほど美しくて、人が狂うのも仕方がないなと、そう思った。


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