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My way  作者: H-show
3/5

Chapter3 「My Friends」

登場人物


冬野ふゆの 雪斗ゆきと (17) ♂

本作の主人公。心優しく、とても明るい性格。

高校生にして二人の妹の面倒をみており、

なんとか3人で暮らしている。

中学、高1までは頭が良かった彼も、暮らしが変わり

2年では成績はいつも下位で、まわりから馬鹿にされ続けているが

本人はいつも笑っている。


神川かみかわ 千歳ちとせ (17) ♀

夏休み前にりんご町に引っ越してきた女の子。

元気いっぱいで、ひと思い。困っている人を放っておけず

いつも明るく優しい子。

両親が肉屋をやっており、店員として両親を手伝っている。

新学期、雪斗のクラスに転校生としてやってくるが…?


住江すみのえ 夏樹なつき (17) ♂

雪斗と小さなころからつるんでいる男。

面倒見がよく、義理人情に厚いといった性格で

雪斗を誰よりも友として大切に思っている。

雪斗とは大の遅刻仲間である。


須藤すどう 尚壱なおひと (28) ♂

雪斗の担任。いつも気だるげだが

生徒の事を大切に思っている。

雪斗の家庭環境を知っており、

心配している様だ。


峯原みねはら 真琴まこと (17) ♂

気が弱く、細い。

1年の時に同じクラスだった夏樹と仲が良く

その後雪斗と知り合った感じだ。

理系クラスで進路志望は大学。


織田おりた 優音ゆね (17) ♀

千歳の斜め前の席の女の子。

明るく楽観的な性格。

転校生の千歳に良くしてくれる様で

積極的に話しかけてくるようだ。


吉良きら 拓真たくま (17) ♂

八重桜高校の新しい生徒会長。

有無を言わさない性格で、

風紀の取り締まりにも厳しく

進学校であるのもあり、

頭の良くない生徒をとことん嫌う。


ユキト ♂:

チトセ ♀:

ナツキ ♂:

マコト ♂:

スドウ ♂:

ユネ  ♀:

タクマ ♂:


『』は心の声です

------------------------


スドウ 「…認めない?」


タクマ 「ええ、そうです」


スドウ 「……あのなぁ吉良。お前が生徒会長になったのは確かにめでてぇ話かもしれんが、何も振りかざすための権力じゃねぇぞ?」


タクマ 「俺はそんなこと思っていません。生徒会で話し合った結論です…すいませんが、お引き取りを」


スドウ 「………ああ」




チトセ 「みんなお疲れ様!」


ユキト 「ふぅーっ…!」


ユネ  「だいぶ慣れてきたんじゃない?」


ユキト 「ま、まぁ…」


ナツキ 「触り始めて1週間の腕じゃねぇな、流石だぜ」


マコト 「うんっ、ほんと! すっごい速さで上手になってるよ!」


ナツキ 「つららちゃん達は大丈夫なのか?」


ユキト 「あ、そうだそうだ。今日は友達のお家にお泊りさせてもらうって言っててさ。ちょっと送ってくるよ、またすぐ戻ってくるから!」


ユネ  「はーい、いってらっしゃーい!」




チトセ 「あ、須藤先生」


スドウ 「おっす、やってんなお前ら」


ナツキ 「雪斗ならちょっと出てくるらしいです」


スドウ 「…そうか」


マコト 「どうかしたんですか?」


スドウ 「そうだな、先に話しとくか」


ナツキ 「何か、あったんです?」


スドウ 「……生徒会から、My bandの有志発表出場は認められない。さっき俺にそう連絡がきた」


チトセ 「えっ?」


マコト 「どうして!?」


スドウ 「…俺はそれを聞かされただけで理由までは話してくれなかった。悪いな、俺が執行部の顧問だったらもうちょいお前らに助力してやれたんだが」


ナツキ 「納得いかねぇ…! 理由も無しに却下ってことですか?」


マコト 「ど…どうするの…?」


ナツキ 「んなの生徒会室に乗り込んで直接聞く方が早いだろ!」


チトセ 「の、乗り込む!?」


ユネ  「ふ、冬野君はどうするの?」


スドウ 「お前が乗り込んだところで話が変わるとも思えんがな……まぁ、冬野を待とう。住江」


ナツキ 「…っ…」




ユキト 「あれ…どうしたの? みんなそんな顔して」


チトセ 「ふ、冬野君を待ってたの」


スドウ 「よう、冬野」


マコト 「おかえり」


ナツキ 「なぁ雪斗」


ユキト 「…?」


ユネ  「バンドの出場が…」


スドウ 「認められないと、生徒会から連絡があった」


ユキト 「えっ?」


マコト 「理由は…わからないみたいなんだ。だから…」


ナツキ 「生徒会室に行って直接聞きに行こうや」


ユキト 「…う…うん……あれ…そういえば生徒会選挙って終わったとこだっけ…今の会長は…」


ユネ  「吉良 拓真君…だったかな…?」




タクマ 「もう夕方だ、何の用だ?」


ナツキ 「俺達が有志発表に出られないってどういうことだよ!」


マコト 「す、住江君! 落ち着いて…」


タクマ 「あぁ。その事か」


ユキト 「俺達…理由を聞かされてないんだけど…」


タクマ 「…そこの峯原はともかく」


マコト 「ぼ、僕っ?」


タクマ 「君たち二人だ、住江、冬野」


ナツキ 「あ?」


スドウ 「理由をはっきり教えてやってくれ、正直俺も今の時点ではスッキリしてないんだ」


タクマ 「……わかりました。単刀直入に言うと、君たちは学校にとっての恥なんだ、住江、冬野」


ユキト 「恥…?」


タクマ 「うちが進学校ってことを忘れないでほしいものだ、なのに君たちはいつも遅刻に赤点。笑わせないでほしい」


マコト 「そ、そんな言い方…」


タクマ 「俺は君の事は言っていないよ、峯原」


スドウ 「……経緯はともかく、出場に条件は無かったと俺は思うんだが」


タクマ 「いつまでも同じ形をするのが規則ではありませんよ、先生。時間と共に変わる規則がそもそもな形なんです」


ナツキ 「…そんなもん納得いくかよ! 去年までは普通にみんな出れてたってのにどうして俺達だけがダメって言われなきゃいけねぇんだよ! おい! 吉良!」


タクマ 「そうだ、今年だって普通にみんな出れるさ」


ユキト 「だ、だけど俺たちは…」


タクマ 「普通じゃない生徒が普通に出れるとでも?」


スドウ 「おい、吉良」


タクマ 「言っただろう、ここは進学校だ。なのに勉強どころかアルバイト? 笑わせないでくれ、アルバイトを否定するつもりは無い。だが、そんな風に生活したかったのならここじゃ無くても良かっただろう、その辺の不良校でも底辺校でもな。君の事だ、冬野」


ユキト 「…お…俺は…」


ナツキ 「おい…吉良…てめぇこいつの何を知って言ってるんだ?」


ユキト 「い、いいんだよ夏樹。じ、事実だしさ…な?」


ナツキ 「いつまで自分の感情殺して生きていくんだてめぇは!」


ユキト 「……夏樹…」


ナツキ 「悔しいだろ、自分の事を知りもしないで勝手な事言われてよ……お前みたいな頑張ってる奴がこれ以上ボロカス言われて黙ってるほど俺はできちゃいねぇぞ…!」


スドウ 「…住江」


タクマ 「知る? 俺がこれ以上君たちについて何かを知る必要が?」


ナツキ 「腐ってやがんなぁ…! 俺の何言おうがてめぇの勝手だが、これ以上こいつの事言うなら前歯の1~2本は覚悟しろよ」


マコト 「住江君、暴力は…!」


タクマ 「君のそういう所を言ってるんだ、住江。この進学校に君がいることが一番不思議だ。ここで騒ぐと迷惑だ。武道場でやろうか?」


ナツキ 「あ…? どこでも一緒だ、クソが」


スドウ 「おい、お前ら…! 吉良!」




(武道場)


ナツキ 「う゛ぉぁっ……」


タクマ 「進学校の生徒会長は喧嘩が弱いとでも?」



チトセ 「住江君! な、なに…!?」


ユキト 「……夏樹…どうして俺のためにそこまで…」


ユネ  「スタジオ片づけてやっと戻ってきたと思ったら…」


マコト 「……き、吉良君もやめてよ!」


チトセ 「……須藤先生! どうして止めてくれないんですか!」


スドウ 「……生徒会、及び風紀委員の暴力行為は取り締まりであるなら規則の例外とされている。さすが進学校ってとこだ、不良なんてもんを1ミリも入れないためだろうな。俺も赴任してきて驚いた規則だ……こんな規則があるとはな」


ユネ  「そんな…」


マコト 「…住江君…」



タクマ 「もうわかっただろ、あらゆる面で君たちの環境じゃないんだ」


ナツキ 「っ…ぁ…」


タクマ 「うちの学校に見合った価値じゃないんだ、住江。冬野」


ナツキ 「おい…!」


タクマ 「まだ立つ気合いがあるのか? さすがタフだ-うごぁっ!?」


ナツキ 「どこで腐ったのかは知らねぇが……人の価値うんぬん言ってるうちは誰よりもレベルが低いって覚えとけ……吉良ァッ!!」


ユネ  「……住江君…!」


タクマ 「っ…俺自身を守る盾に使うつもりは無いが一応言っておく…生徒会でも風紀委員でも無い君がこれ以上の暴力行為に走るのなら……謹慎、もしくは退学を覚悟した方-づぅっ!?」


ナツキ 「謹慎、退学になるだけで好きなだけてめぇを殴り飛ばせるなら好都合だ」


マコト 「……先生!」


スドウ 「普通の教師ならここで止める。だが俺は違う、理由はどうであれ男同士のど突きあいを邪魔するなんて野暮なこと俺はしねぇ。仮に教師失格でもな。痛みで知ることもある。特に吉良みたいな頭のいいバカはな」


チトセ 「住江君…」


スドウ 「学校は教師が教えるだけじゃねぇ、教師も学ぶところだ。いい友達いるじゃねぇか、冬野。改めて俺も知った……仲間との付き合いの意味と価値をな」


ユキト 「…! はい!」




タクマ 「はぁっ…はぁっ…っ……げほっ…げほっ…! ぅ……連れて帰ってくれ…住江を」


ナツキ 「ぅ…っ…っく…そ…」


マコト 「住江君!」


ユキト 「夏樹! ……ごめん…」


スドウ 「…止めたほうが良かったか?」


タクマ 「………さぁ」




(病院)

チトセ 「先生!」


ユネ  「住江君は!」


スドウ 「大したことねぇ、気にすんな。あいつもぴんぴんしてらぁ」


ユキト 「……良かった…」


マコト 「そ、そう言えば…謹慎とかなんとかって…」


スドウ 「あぁ、その話か。住江は1週間の謹慎処分だ」


ユキト 「え、で…でも俺が原因なのにそんな…」


スドウ 「もともと退学だったところを俺が粘って謹慎になったんだ、そう言うな」


ユネ  「せ、先生が?」


スドウ 「そーだぞ、お前らにしてやれることがこれくらいで申し訳ねぇ」


チトセ 「冬野君たちのバンドってどうなるんですか…?」


スドウ 「…どうなるんだろーなぁ…結局あの後吉良に聞いてみたがそれらしい答えは返ってきてねぇ」


ユキト 「……そっか…」


スドウ 「だからといって練習やめるなんて言い出すんじゃねぇぞ、一回走り出したらどこかしらのゴールに着くまではやりきれ、お前ら」


マコト 「で、でも住江君は謹慎なんですよね…」


スドウ 「謹慎でも学校の時間以外は練習できる、実際そうしてきたんだろ?」


ユキト 「……! うんっ……真琴どうなるかはわからねぇけど…練習しよう!」


ユネ  「そうだそうだ! 考えてても始まらないよね!」


スドウ 「その意気だ。今日はこのくらいにして家に帰れ。親御さんが心配するぞ」


ユキト 「…はい。えっと…夏樹は」


スドウ 「住江は俺が送っていく」


ユキト 「了解です。じゃ…先生…いろいろありがとうございました、また明日」


スドウ 「おーう、気ぃ付けて帰れよ」


マコト 「さようなら」


ユネ  「また明日、さようなら!」


チトセ 「さようなら!」



(帰路)

スドウ 「ひでぇ面だな」


ナツキ 「いっててて…ひどいって、んな言い方あります?」


スドウ 「いいや。お前はよくやったよ」


ナツキ 「そりゃ…どうも」


スドウ 「ダチのためにあそこまで動ける奴はそういねぇ」


ナツキ 「…親友ですから」


スドウ 「いいじゃねぇか。…1週間の謹慎らしいが、大丈夫か?」


ナツキ 「もちろん。むしろ学校行かなくていいってラッキーですよ」


スドウ 「アホか。ハハッ、まあそういう考え方も否定はしねぇ」


ナツキ 「先生も笑うんですねぇ?」


スドウ 「当たり前だろ、俺はロボットじゃねーぞ」


ナツキ 「先生は何も言われなかったんですか?」


スドウ 「………俺は…2ヶ月の出勤停止になった」


ナツキ 「えっ?」


スドウ 「俺の問題だからお前は気にすんな。1週間したらちゃーんと登校すんだぞ?」


ナツキ 「え、先生それって俺のせいで何かあったって事じゃないですか…」


スドウ 「何度も言わせると謹慎中の課題倍にすんぞ、気にすんな。新しい先生と仲良くやるんだぞ」


ナツキ 「……は、はい………ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」


スドウ 「おうよ、また元気に登校しろ?」





(朝-登校路)

チトセ 「おはよう、冬野君。今日は遅刻じゃないんだ?」


ユキト 「俺だっていつも遅刻ってわけじゃないよ…今日はちゃんとね」


ナツキ 「ちゃんと遅れないようにな」


ユキト 「夏樹…! 怪我は大丈夫なのか?」


ナツキ 「おう、まだまだ痛いけどな。そろそろ登校時間だと思って出てきたんだ、俺が怪我して泣いてるかと思ったけど、2人とも元気そうで良かったぜ」


チトセ 「うん、住江君も元気そうで良かった…早く学校に帰ってきてほしいな」


ナツキ 「あと6日だぞ6日。意外と学校に行かないってなると退屈なもんだ」


ユネ  「授業に出ても暇そうにしてるけどねっ!」


ナツキ 「信長もか、おっす。って、どういう意味だよ」


ユネ  「べっつにー。元気そうで良かったよ!」


マコト 「はぁっ…はぁっ…織田さん待ってよー……!」


ナツキ 「おいおい信長、峯原放ってきてたのか?」


ユネ  「い…いや…別にそんなんじゃ…」


マコト 「住江君がいるって言ったら唐突に走り出すんだもん……」


ユネ  「しーっ! しーっ!」


ナツキ 「ん? まぁいいけどよ、遅刻しないようにな」


ユキト 「夏樹」


ナツキ 「お?」


ユキト 「…サンキュ」


ナツキ 「…おう」


ユネ  「じゃね、住江君」


チトセ 「また!」




(学校)

ユネ  「…須藤先生遅いね」


チトセ 「ほんと。どうしちゃったのかな…?」


ユキト 「…吉良?」


ユネ  「あ…拓真君だ」


チトセ 「…どうしたんだろう?」


タクマ 「職員会議が長引くらしい。だから代わりに俺が伝えに来た。須藤先生は2ヶ月の出勤停止になった」



チトセ 「えっ!?」


ユキト 「ま、待て吉良!」


タクマ 「なんだ、冬野」


ユキト 「出勤停止ってどういうことだよ…!」


タクマ 「どういうことも、そういうことだ。住江の退学が謹慎になる代わりに須藤先生も、それだけだ」


ユネ  「も、もとはと言えば生徒会がおかしなことを言うから…」


ユキト 「優音!」


ユネ  「…何…?」


ユキト 「…ここでもめたら須藤先生にもっと迷惑がかかるかもしれない」


タクマ 「正しい判断だ」


チトセ 「……あの…会長」


タクマ 「…まだ俺に何か?」


チトセ 「有志発表…どうなるんですか」


タクマ 「……君たちの好きにするといい。これ以上騒ぎが大きくなる火種になるくらいなら許可するよ」


ユキト 「…おい…吉良」


タクマ 「…」


ユキト 「俺はお前に腹が立って仕方がない」


チトセ 「冬野君?」


タクマ 「…だったらなんだ」


ユキト 「だけど……ありがとう。許可してくれて」


タクマ 「……フン」



(喫茶フラワー)

マコト 「結局許可は出たんだ! 良かったぁ…でも……須藤先生…」


ユキト 「…な、なに。会えなくなったわけじゃねぇ! また2ヶ月経ったら帰ってくるんだから!」


ユネ  「…うん…でも…やっぱり寂しいよね…」


チトセ 「…あ、住江君…えっ? 先生!?」


スドウ 「ここの喫茶店美味いって聞いてな。なぁ住江?」


ナツキ 「学校お疲れ様って感じだな、お前ら。おっす、ですねぇ」


ユキト 「どうして先生がここに…?」


スドウ 「出勤停止ってだけだからなぁ、暇って言えば暇なんだ。あんまり、こうして生徒に会うのは良くはねぇから、こうしてちょっとばかし変装してるがな」


ユネ  「どうしてるんだろうって心配でしたよ…先生」


スドウ 「そーかそか。悪ぃな、おっ。このドーナツいけるな」


マコト 「ほんとに暇してたんですね…」


スドウ 「そりゃあな。出勤停止って言ったら基本的に仕事関連に触れることはできねぇわけだからな」


ナツキ 「なんにしても、先生も俺もぴんぴんしてるって事だぜ」


チトセ 「そ、そういえばバンド!」


スドウ 「おーう、どうなったんだ?」


マコト 「出場しても良いらしいです…!」


ナツキ 「ほんとかぁ! 良かったぜ…これでまた気合い入れて練習できるな!」


ユキト 「おうっ! って、ああ! それ俺のドーナツ!」


ナツキ 「俺今日金持ってきてねぇから」


ユキト 「ただでさえ俺もジリ貧でやってるってのに…」


マコト 「喧嘩はだめだよー…」



スドウ 「お前ら、友達は大事にしろよ?」


ユネ  「ど、どうしたんですかいきなり」


スドウ 「…いや。改めて言いたくなってな。痛みを半分コにしてやれるのは友達、半分コにした痛みをさらに半分コにしてくれるのも友達だ。お前らっていうグループをつないでいるのが今のバンドだ。だが、バンドってのはなにも歌って楽器を演奏するだけの意味じゃない。何かを束ねるのもバンド、お前ら自身がお前らを大事にできるバンドであれ、そう言いたいんだ」


ナツキ 「難しい事を…」


スドウ 「俺が言ったことがややこしいだけで、簡単な事だ」


ユキト 「友達を…大切に…!」




Chapter3

「My Friends」

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