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強敵

アメリスたちは鍾乳洞の奥深くへと進んでいった。暗がりに包まれた洞窟の中、彼らは慎重に足を踏み進め、光石灯の明かりを頼りにして道を確認していた。途中、耳を澄ますとどこかから微かな唸り声が聞こえ、アメリスは緊張感を漂わせて周囲を見回した。

「何かいる…」と彼女が低くつぶやくと、ルビスとラピスもその気配を感じ取り、戦闘態勢を整えた。


その時、闇の中から大きな影が現れ、鉱獣が姿を現した。アメリスたちは、その迫力に一瞬たじろぎながらも、すぐに戦う準備を整えるのだった。


鍾乳洞の奥で緑の光を放つ鉱獣と向き合うアメリスたち。鉱獣の表面は苔むしたように光り、不気味な美しさをたたえている。


「なんか、植物でも鉱物でもないような…」とラピスが警戒の声を上げる。


鉱獣は次の瞬間、岩のような腕を振りかざして彼らに襲いかかる。ラピスは「ブルーシールド(青の盾)!」と叫び、防御魔法で衝撃を和らげたが、その強烈な攻撃にラピス自身も少し後退してしまう。アメリスも緊張し、何か手立てはないかと考える。


一方、シトラは即座に電撃を放ち、鉱獣の動きを一瞬止めるが、敵はなおも力強く動き続ける。


アメリスは続けざまに紫の光を放って攻撃するも、硬い外殻には歯が立たない。ラピスが隣で喘ぎながら、次の攻撃を受けた様子にアメリスは焦りを覚えた。


その時、アメリスは自分の手が淡い光に包まれていることに気づいた。気がつけば「リカバリー・ライト(癒しの光)!」と声が出ており、光がラピスの傷に向かって優しく広がっていく。驚きとともに魔法の効果を実感するアメリスに、ラピスが振り向き、安堵の笑みを見せた。


「やるじゃないか、アメリス!」

初めて使う回復魔法の手ごたえにアメリスは一瞬戸惑ったが、これでみんなの役に立てると自信が湧いてきた。


ルビスも<スモール・フレア>で攻撃を続け、鉱獣の動きを削っていく。

シトラは<エナジーブースト>をかけ、アメリスも戦いに集中し続けた。


最終的に、ルビスの強力な攻撃が鉱獣に命中し、ついに崩れ落ちた。しばらくその場で立ち尽くしていたアメリスたちは、ようやく戦いが終わったことを実感し、ほっと息をついた。


「ふう…なんとか倒せたね。」アメリスが息を整えながら言うと、ラピスも「予想以上に手こずったけど、みんな無事でよかった」と微笑んだ。


シトラも少し疲れた様子で頷きながら、「みんな、よく頑張ったね。」と、穏やかな声で労った。


アメリスは改めて仲間たちを見回し、その結束を再確認するように微笑みを返した。そのとき、小さな緑の結晶が転がり出てくるのが目に入った。


アメリスがそれを拾い上げてじっと見つめると、結晶の中に見える小さな輝きと色合いが、まさにアベンチュリンそのものだった。

「やっぱりアベンチュリンだ…」アメリスは、確信を込めてつぶやいた。ルビスもそれに頷き、「なるほど、こんな輝きをしているのか」と感心した様子で結晶を見つめた。


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