突入
アメリスたちは慎重に鍾乳洞の奥へと進んでいた。洞窟内は次第に冷たさが増し、暗闇が深まっていく。アメリスが光石灯を取り出し辺りを照らすと、広がる闇の中に岩壁が浮かび上がり、苔がしっとりと湿気を含んでいるのが見えた。
「この先に何かいる気がする…」アメリスが低い声で言うと、ルビスも静かにうなずく。
「気をつけて。鉱獣が待ち構えているかもしれないわ。」
進むにつれて、光石灯の光が照らす範囲に小さな金属のような反射が見え、シトラが耳を立てて警告した。
「今の音、前方からだね。警戒しよう。」
突然、岩陰から複数の目が光石灯の光に反射して輝き出し、アメリスたちに視線を向けた。そこには小さな鉱獣たちが群れを成して動いていた。姿は小型ながらも、硬そうな外殻をまとい、アメリス達に向かってゆっくりと迫ってきた。
「来るぞ!」ラピスが守護石を構え、すぐに戦闘体勢に入る。
アメリスも急いで守護石を握りしめ、心の中で覚悟を決めた。これが鍾乳洞の試練の始まりだと感じながら、彼女は息を整えた。群れで動く鉱獣たちが、徐々にこちらに向かって突進してくる。
「さあ、行くわよ!」ルビスが声を張り上げ、仲間たちに指示を出す。アメリス、ラピス、シトラがそれぞれの位置に付き、戦いの準備を整える。
群れの鉱獣がますます近づいてきたその時、アメリスたちは立ち向かう決意を固めた。




