街の探索
トシに守護石を預けたアメリスたちは、研磨が終わるまでの時間を使ってクオリタスの街を見て回ることにした。
街は石畳の道が緩やかな坂道を描きながら広がり、両側には古い石造りの家々が並んでいる。青銅の看板が目印の雑貨店や、色々な鉱具らしきものが並んでいる露店が立ち並び、通りは多くの人で賑わっていた。
ルビスはふと足を止め、ある露店に目を留めた。
「ここ、なかなかいいものが揃ってそう。」指さした先には、さまざまな鉱具が並べられている
。
「アメリス、ちょっと見てみるか?」ラピスが呼びかけ、アメリスも興味深げに露店を覗き込んだ。
店主は彼らに気づくと、にこやかに笑いながら声をかけた。「いらっしゃい。珍しいお客さんだね。どこに向かう途中かい?」
アメリスが答えた。「これから鍾乳洞に向かう予定なんです。暗い場所での探索になるから、何か役立つものがあればと思って。」
店主は興味深そうに頷きながら、棚に並んだ鉱具を指さした。「鍾乳洞に行くなら、これが役立つだろう。『光石灯』という暗い場所を照らすランタンだよ。それから、こっちの『響石』は洞窟の中で地形を把握するのにぴったりの鉱具さ。」
ラピスがそれに目を留め、手に取ってみた。「これは確かに便利そうだな。」
店主は説明を続けた。「光石灯は、クォーツの光で辺りを照らすから視界を確保できる。響石は音を反響させて地形を探るのに適しているんだ。どちらも、洞窟の中ではきっと役立つと思うよ。」
アメリス達はその説明に興味を示し、購入を決めた。「ありがとうございます。これで安心して探索に行けそうです。」アメリスはそう言って微笑んだ。
ふと、アメリスが店主に尋ねた。「そういえば、私たちは守護石を持っているんですけど、それを強化する方法について知っていますか?」
店主は少し驚いた様子で頷き、穏やかに微笑みながら答えた。「ああ、それなら話に聞いたことがある。昔から、鉱物の力を引き出すには、持ち主の強い意志が大事だと言われているんだ。守護石はその人の意志を映し出して、共鳴で新たな力が現れるんだよ。」
アメリスがさらに興味を示すと、店主は言葉を続けた。「だから、君たちがどんな気持ちでいるかが、共鳴の成否に関わるってわけさ。」
アメリスたちは、店主の言葉に耳を傾けながら、共鳴の手がかりを追い求めていく決意を固めた。彼らはトシの店へ戻り、研磨が終わるのを待ちながら、次なる目的地について話し合った。
ルミナスストーン(光石灯に使用)
•光を吸収し、暗闇で発光する加工された石。
•太陽光や紫外線を蓄え、暗い場所で短時間にわたり光る。
•主に装飾品や趣味のアイテムとして利用され、暗所での美しい発光が特徴。
アゲート(響石に使用)
•層状構造と多様な色彩が特徴の鉱物で、装飾品や工芸品に広く利用される。
•直感やひらめきを助ける効果があるとされ、瞑想や心の安定を求める場面で用いられる。
•古代から護符やお守りとして用いられ、精神の安定を象徴する石とされている。




