到着と休息
アメリスたちはついにクオリタスの門前に到着した。ルビスが街の門を見上げながら口を開いた。
「やっと到着ね。ここで私たちの守護石の力をさらに引き出せるかもしれないわ。」
ラピスがその言葉に頷く。「俺もラピスラズリの力を高める方法が見つかるといいんだが。とにかく中に入ってみよう。」
彼らが門をくぐると石造りの街並みが広がり、どこか重厚な空気が漂っている。通りには鉱石や宝石を扱う職人たちが店を構え、鉱物を手に取る人々の姿が見られた。
街角では職人たちの道具の音が響き渡り、街全体が落ち着きと活気を併せ持っているようだ。
アメリスが少し照れくさそうに言った。「ねぇ、まずは何か食べられる場所を探さない?すごくお腹減っちゃった。」
シトラがにこやかに応える。「それなら、何か食べられる場所を探してみようか。この街には美味しい料理もあると聞いたことがあるしね。」
ラピスも笑いながら同意する。「そうだな、いいアイデアだ。まずはしっかりと腹ごしらえをしよう。」
街を歩く中で、シトラに気づいた街の人々が興味津々の視線を送ってきた。職人たちは珍しい鉱獣の姿に少し驚きながらも、やがてシトラの様子に安心したのか、すぐに作業へと戻っていく。鉱物に精通する職人たちは、シトラが無害であることをすぐに察しているようだった。
「この街の人たち、意外と順応性が高いみたいだね。」シトラが微笑みながらアメリスたちに言うと、ラピスも頷いた。
「ああ、鉱物と一緒に暮らしている人たちだからな。少し珍しいだけですぐに馴染んでしまうのだろう。」
こうしてアメリスたちはさっそく近くの食堂に向かった。道中の戦いで消耗した体力を取り戻すため、ほっと一息つきながら皆で食事を楽しんだ。
食事の途中、アメリスがふと思い立ち二人に質問を投げかけた。「ねぇ、ラピス、ルビス。どうして二人は一緒に旅をしているの?」
ラピスは一瞬考え答える。「俺たちはそれぞれ守護石の力を高めるために旅をしてたんだ。で、ある街で偶然出会って、同じ目的を持っていることがわかったから一緒に旅をすることにしたんだ。」
「守護石のこともだし、強くなるための旅でもあるの。仲間がいた方が心強いでしょ?」とルビスが付け加えた。
シトラも微笑みながらアメリスに言った。「これから一緒にもっといろんな経験を積んでいこうね。」
アメリスはその話を興味深く聞きながら、「そっか、同じ目的があるんだね。私もみんなと一緒に強くなれるように頑張る!」と微笑んだ。
食事を終えたアメリスたちは、宿を探して街を歩き始めた。
程なくして、こじんまりとした宿を見つけ中に入ると運良く空いていた部屋を借りることができた。
みんなで一つの部屋に荷物を置き、まずはシャワーで汗を流すことにする。
アメリスはシャワーを浴びながらクオリタスでの冒険に胸を膨らませていた。「この街で守護石のこと、もっと深く学べるかもしれない。ラピスやルビスみたいに強くなれるといいな…」と心の中でつぶやいた。
シャワーを終えて部屋に戻ると、ラピス、ルビス、シトラも続いて準備を整えた。それぞれがベッドに腰を下ろし、戦いの疲れを感じながらも充実感に包まれていた。
「やっぱり、街の宿っていいわね。こうしてみんなで休めるのもいいものだわ。」とルビスがつぶやく。シトラがアメリスの方に目を向けて言った。「アメリスも今日はしっかり休んで、明日に備えようね。」
アメリスは仲間たちと共に過ごす時間の心地よさを感じながら、しばらくおしゃべりをして、やがて深い眠りに包まれていった。宿の静けさが彼らの疲れた体を優しく癒してくれていた。




