プロローグ
世界には、鉱物が特別な力を宿すという古くから伝わる伝説がある。それは遠い昔、星々がまだ若く輝いていた時代。地球上の鉱物に秘められた力が人々の生活を守り導いてきたという話だ。しかし、時代が進むにつれて、その力は次第に失われ忘れ去られようとしていた。
鉱石の輝きが鈍り、魔法を扱える者が減少し、世界は徐々にバランスを崩し始めた。人々は鉱物の力を利用することで成り立っていた生活を徐々に失い、混乱と絶望が広がりつつあった。
それでも伝説は語り継がれていた。選ばれた者たちが再び鉱物の力を解き放ち世界の調和を取り戻す役割を担うという話だ。だが、その「選ばれた者」はいまだ姿を現していない。
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地平線の向こうで暗雲が渦を巻き遠くの大地を飲み込んでいく。その中心には、崩壊の兆しを示す古代の鉱物が眠っていた。それは長らく封印されていた力の源であり、今や再び目覚めようとしている。
誰もがその異変に気づき始めていた。人々の間に広がる不安は目に見えない恐怖へと変わり、やがてそれは形となり世界を覆い始める。
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この静寂の中、目を覚ましたのはかつてその力を託された者の一人であったかもしれないアメリス。彼女は薄れた記憶とともにただ一つの答えを探し求めていた。それは自分が何者なのか。そしてなぜこの世界に戻ってきたのか。
彼女の旅は世界の異変とともに始まる。しかし、それが何を意味するのかまだ誰も知らない。鉱物に宿る力が再び目覚め、古の力が解放される時世界の運命が動き始める。
読んでいただきありがとうございます。私自身、天然石と冒険ファンタジーが好きで2つを掛け合わせたいと思い執筆を始めました。
小説を書くのは初めてなので、おかしな点も出てくると思いますが、引き続き温かく読み進めていただけると嬉しいです。
更新頻度は早目で頑張ります。
よろしくお願いします!