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詩*日常から*

四月に風

作者: a i o

軒先を彩る

アマリリスのプランターは

列をなして

ちょっとした花道をつくり

君の背を見送る


胸中の不安とは裏腹に

憎らしいほど

空は青く

おろしたてのシャツは

眩しいほど白い


そんな四月に

連れ去られ

ここへやって来てしまった

君のひそかなため息を

無作法なつま先が

蹴散らしていく


手垢のついた

寄せ集めの

励ましの言葉は

綺麗な響きのまま

何も残すことなく

君の耳を過ぎていく


君に吹き付けた

一瞬の強い風だけが

四月に揺蕩う君の輪郭を

目覚めさせている









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― 新着の感想 ―
[一言] 春風は爽やかで気持ち良いなって思えます。 素敵な作品ですねっ。
2023/04/18 21:57 退会済み
管理
[良い点] 憎らしいほど青い空と、おろしたてのシャツの眩しい白さ、そしてうまく伝えきれない励ましの言葉。詩の言葉の一つひとつから、想いを感じました。 特にラストの一節が、とても印象的です。ありがとう…
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