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6(夜明けの地球)
夜明けが迫っている。また新しい1日が始まろうとしているのだ。
ときに少年よ、君は私のことを地球だと思ってはいないか?
よく見てみろ。海が多すぎると思わないか?
そうなんだ。海が多すぎるんだ。海が多すぎるとどうなるか分かるか? そう、陸が少なすぎになってしまうんだ。
つまり私は地球ではない。
しかし、遠くに陽の光が見えることから分かるように、太陽系ではあるはずだ。
難しいだろう? 右上の陸の地形から推測してみるか? フッ、無駄な事だよ。
そもそもこの太陽の光り方をおかしいとは思わないか? 宇宙空間でこんな光り方をしていることがあるか? そう、つまりここはある星の表面なのだ。
下に見えるのは地球という星の海という場所だ。夜の海はこうなのだ。そしてそこに浮かぶ巨大な青い球体。これ以上は言わなくても分かるだろう。
そう、私はカビの生えたドラえもんの後頭部だ。それ以上でも以下でもない。カビドラ後頭部なのだ。
クシャミしていい?
ばっひょい!!!!!




