57(ヒゲ)
なぁキミ、街中を歩行中のところ悪いんだけど、ちょっとだけ聞きたいことが⋯⋯あ、ムリ? 分かった。達者でな兄弟。
あ、そこのキミ! ちょっと尋ねたいことがあるんだけど⋯⋯ムリ? そうか、じゃあ達者でなブラザー。
ちょっとそこのあ、ムリ? 分かった。いいよいいよ、気にするなよ兄弟。達者でな!
なんて兄弟の多い街なんだ⋯⋯骨が折れるなぁ。あ、人だ!
お〜いそこのキミ〜! そう、キミ!
ちょっと聞きたいんだけど、ここらへんで髭面のイケメンマッチョ見なかったかな? 僕たちの間ではヒゲメンマッチョ、略してヒゲメンマって呼んでるんだけど。
えっ僕?
僕がヒゲメンマなわけ⋯⋯ホントだ!
えっ? うん、実はね、夢に神様が出てきて、「ヒゲメンマ食うといいよ」って教えてくれたんだ。だから捕まえて食おうと思ってたんだけど、まさか僕がヒゲメンマだったとは⋯⋯
とりあえず手に味噌でもつけて食べてみるかウマァァァァーーーーーー!!!!
ヨーグルトみたいな味するウンマァーーーーーーーー!!!!!
しまった! 両手とも食べちゃったから手裏剣が投げれない! どうしよう! どうしよう博士!!! 助けてぇーーー!!




