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自動生成イラストからストーリーを作る練習  作者: 七宝


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31/79

31(空き瓶2)

  挿絵(By みてみん)


 ちげーよ。お前らなんなんだよ。どう考えても違うだろ。瓶に入ってりゃなんでもそうなのかよ。


 今回はちゃんと蓋もしてあるだろうが。しかも周りに謎の道具みたいなのが置いてあって、ブドウもある。


 分かるだろ? 俺はワインだ。ションベンじゃねーの。


 まったく、最近の奴らは俺を見るとすぐに指さして「真っ黄ションベンションビッピー!」と騒ぎやがる。

 周りに人がいたらどうするんだよ。俺が真っ黄ションベンだと思われるじゃねぇかよ。アイツらはわざわざ確認しに来ねぇから、一生俺の事をションベンだと思い込んで生きていくだろうな。


 あ? なんだお前。


 えっ! 俺を持ち上げて⋯⋯


 ちょっと待て! 俺はラッパ飲みするような飲み物じゃない! やめろ! やめろーーー!


「ぷはぁっ、やっぱ道端のションベンはうめーなぁ!」


 ション⋯⋯ベン⋯⋯?


 俺がションベンだっていうのか? そんなはずは⋯⋯


 いやしかし、飲んだ本人がそう言っているんだ。そうとしか考えられないか。

 こいつが嘘を言っているという可能性はないだろうか。いや、1人で道端に落ちている瓶の中身を飲み干して、「道端のションベンはうめーなぁ!」と嘘で叫ぶなんてメリットがなさすぎるか⋯⋯


 じゃあ俺がションベン確定ってこと!?


 待ってくれよ、俺がションベンだっただなんて⋯⋯周りに謎の道具みたいなのも落ちてるし⋯⋯ってなんだこりゃ! ただのゴミじゃねーか!


 ただのゴミの隣に立ってる俺は⋯⋯!


 ワインの可能性もあるだろ! ゴミの隣にワインが立っててもいいだろうがー! いつからゴミの隣がションベンの立ち位置だと決まったんだ!


 そうだ! ブドウもあるじゃないか! これはどう説明するんだ? ブドウがそこにあったらどうやったって俺はワインじゃないか? なぁ!


 え⋯⋯ブドウから直接ポンポン生まれるものじゃないから、隣にあっても関係ない⋯⋯?


 確かに。


 でも待ってくれよ! 俺は⋯⋯ワインだ! ションベンじゃねーんだ! 自覚があるんだ! だから、だから見逃してくれぇ! まだムショには行きたくねぇよぉー! 助けれくれぇー!

 現在ションベンは囚人服を着て牢屋に入っています。

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