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「ところで……」
「ん。どうしたの? まさか、私の料理にケチでも……」
両の指をポキポキとならしながら、笑顔(?)で睨まれる。ひっ、と声を漏らす。
「ち、ちがいます! なんか、当たり強過ぎません!?」
心の底からの叫び。なにもしていないはずなのに。
他二人がくすくすと笑っている、
「はいはい、それで何かあるんでしょ」
「ふふっ。急に冷たいね……」
適当にあしらう、テンションの差にニーナが耐えきれずに吹き出す。完全にカフネのペースだ。
「いや、シスター、カフネ、ニーナ以外にもう一人住んでいる形跡があるんですが……。それも男の人。どこにいらっしゃるんですか?」
「「「…………」」」
玄関から、ここまでの道のりに沢山の材料があった。明らかに、女性のものではないもの。
何気ない問いかけに、先程まで和んでいた食卓は、途端に沈黙が包んだ。
「やめな!」
「っ……!」
いつの間にか、隣のカフネが立ち上がって、右手を上げていた。カフネが苦い顔のまま、歯を食いしばる。
「!」
「っ……待って、ニーナ!」
突然、ニーナが立ち上がり、目が見えないとは、思えない速さで、部屋から出て行ってしまった。
(不味い。地雷を踏んでしまった……)
あたふたと手足をわなわなしていると、カフネも立ち上がってしまった。止めることもできないまま、部屋から出ようとしている。
「……後で覚えといてね」
僕は机に突っ伏し、後悔を噛み締めた。
目指せpv10000000000000000000!