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神からもらった、タイセツなモノ 〜神プレ the 1st anniversary〜

本日、28日は

『神様より愛をこめて❤︎  〜プレゼントの

エーデルシュタインはおまけつき☆〜』

の第一話更新日!!


ついに一年が経ちました!


本来なら、書く予定はなかったのですが

せっかくの機会なので、本編の後日談を

オリジナルストーリーとしてお届けします!

あなたは神様という存在を、信じるだろうか。

もし信じないというのなら、聞いてほしい。

私に起こったことはすべて本当のことであり、決して戯言なんてものではないのだから。

何の特徴もない、ただの一般人だった私ー今泉六花は友達がいない。

繋がりを持つこと自体が面倒といいながら、決死で自分から行動しなかった。

友達を作らないのではない、作れなかった自分から逃げるように。

そんな私に、あの人は突如現れた。


『なんと! 神様である僕から、プレゼントをあげちゃいま〜す♪ 君はラッキーガールに選ばれたんだよ。特別に、ね』


自分は神だと名乗った、胡散臭さ抜群の人。

ラッキーガールに選ばれたという私に、白色のネックレスのプレゼントをくれると言ったあの日から私の人生はかわってしまった。

あの日ー私は神から、呪われた。



「うーーーん……さすがに引かれるのかな〜……カレカノじゃあるまいし……やめとくかぁ?」


店の前でうんうんうなりながら、はぁっとためいきをつく。

呪われた日から、ちょうど一年。

私は大学一年生になった。

今ではその呪いもとかれ、特に何事もなく平穏な日々を過ごしている。

呪いのせいで散々な目に遭いつつも、その代わりにかけがえのないものが得られた。


「あれ、六花ちゃんじゃぁん。こんなところで何してるの〜?」


「あ……ちょっとね……ねえ、出会った記念日にアクセをプレゼントするって変……かな?」


「え〜なになに? 彼氏あて?」


「た、ただの友達だよ……」


「六花ちゃん、そういうの覚えてるんだ? エモすぎ〜全然ありだと思うよ! うちらも行った場所巡ったりしたもん!」


それが"友達"である。

大学で同じクラスになった子に、思い切って話しかけたことから人脈がグンと広がった気がする。

それもこれも、彼女達との出会いのおかげなんだろうけど。

じゃあね〜と立ち去る二人の女子を見送りながら、またも品の前で唸り続ける。


アクセサリー、私にとってそれは呪いをかけられた忌まわしいアイテムでもある。

お揃いで何か買おうにも、やはり嫌に思ってしまうだろうか。

実際外れなくなったり、体に異変まで起こったし……


「何かお探しですか?」


急に声をかけられ、ビクッと体を震わせる。

そこにいたのは、私より背が高い男性だった。

胸元のネームには菖蒲、と書いてあって、この店の店員なのか制服も着ている。

アクセサリーショップだから、てっきり女性の店員さんがいると思っていたけれど……

もしかしてずっと見られてたりしたのか?

後々恥ずかしくなった私は、慌てて言い訳をして……


「す、すみません! 居座りすぎですよね? すぐ選びますから!」


「構いませんよ、プレゼント用ですか?」


「あ、えっと友達に……アクセサリーなんてって思ったりもするんですけど、色々思い出があって……」


そう言いながらも、何となく思い出してしまう。

呪われたあの日ー光のように現れてくれたのは、3人の女性だった。

同じクラスの委員長で、誰もが憧れる才色兼備ながらもなかなか素直になれなかった楓。

運動神経抜群で男っぽく振る舞いながらも、誰よりも女の子らしかった蛍。

そして、明るく前向きにみえつつも、本当は自分に自信がなくただ愛されたかった梨桜。


みんな今では進路もバラバラで、たまに連絡をとる程度。

特に梨桜が唯一社会人になったせいか、直接会ったことは一度もない。

卒業前にうんと遊びにいったのに……いざ離れると、こんなに寂しくなるもんだなぁ……


「いい思い出、か……あんな物好きな神に振り回されてもそう言えるとは……やはり不思議な奴だな、今泉六花」


この声、すごく聞き覚えがある気がする。

ぱっと顔を上げると、そこにはもう青年はいなかった。

まるで、最初からいなかったとでもいうように。

恥ずかしいあまり、顔もろくにみれなかった。

名前変わってるな、なんて呑気に思ってたくらいで。

初めて会ったはずなのに、どこか懐かしく感じてー……


そんなことを思っている中、バイブが軽快に鳴る。

着信主を見た途端、考えていたことなんて吹っ飛ぶくらい嬉しさで顔がにやけてしまい……


「もしもし? 梨桜?」


『やほ〜六花ちん♪ 電話、とるのめちゃ早いね? もしかして、梨桜ちゃんに会いたくて仕方なかったのかな?』


「別にそんなこと……ないとは言い切れないけど」


『おやおや、今日はやけに素直ですなぁ? まあそれは、うちもなんだけどね』


電話だけのはずの声が、二重に聞こえてきて違和感を持つ。

だんだんと足音が近づいてくるような気がして、ばっと後ろを向く。

そこには携帯を手にした梨桜、蛍と楓の姿があって……


「梨桜! それに二人も!」


「よっ、六花! 奇遇だな、こんなところで会うなんて!」


「驚かせてごめんね。たまたま通りかかったら、六花が店の前にいるの見つけて」


「しかもうちら、待ち合わせしたわけでもないのに、ばったりそこで会うんだぜ〜? もう奇跡しかないでしょぉ? やっぱうちら、最強だね!」


この感じ、やはり懐かしい。

みんなと話すこと自体、久しぶりでもなんでもないのに。

電話やメールとは違う。直接会うだけで、やっぱり嬉しさが二倍に感じられて……


「ところで、なにみてんだ? アクセサリーか?」


「やば、これうちらがしてたやつに似てるじゃん! なっつかしい〜!」


「いやぁ、なんだかんだ出会って一年たつなぁって思ったら、記念に何か買おうかなぁって……そしたらこれ見つけて……」


「もう一年なんだ……なんだか感慨深いね。それなら、みんなで買っていく?」


楓の提案に、えっと変な声が出る。

すると蛍がすぐに乗ったとばかりに、イヤリングを手に取って……


「いいな、それ! せっかくだからつけてたアクセ、変えないか? あたし、イヤリング欲しかったんだよ〜」


「え〜ずるぅい〜じゃあうちは六花ちんがやってたネックレスで〜」


「えっと、残ってるのはチョーカーとブレスレットか……六花はどっちがいい?」


みんなが、それぞれ違うアクセサリーを手に取る。

私達四人はかつて、呪われていた。

すべての始まりは、神と名乗る人からアクセサリーをプレゼントされたこと。

なんて、言ったところで誰も信じてくれないだろうけど。

それでも今、私は彼女達といる。

この時間やこの場所が、私にとって大切なもので。居心地が良くて。


「じゃあ、私はブレスレットで」


かけがえのない宝物を、これからも大事にしていきたいな。


fin

作中に出ていた「あれ」の存在に

気づいた方はいるでしょうか。

四人はこれからもきっと、何があっても

共に乗り越えてていくことでしょう。


長きにわたって連載させてもらった誕生日話や

周年記念作品もこれにて終幕です!

ありがとうございました!!

これを機に、本編の方にも足を運んでいただける

機会に繋がればいいなと思っております。

Twitterにてお祝いは続けていきますので

今後ともみ〜んなのことを

よろしくお願いします!


Mimiru☆より

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