表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/55

先の未来を、貴方と共に 〜Gemelli☆★Princess the 4th anniversary〜

Gemelli☆★Princess、第一話を投稿して

今日ではや四年が経ちました。

それを記念した、オリジナルストーリーを

公開いたします!


本編より、2年後の舞台です!

キャラ同士の関係をふまえて、

一人名前だけの参加です……好きな方はすみません……


どうぞお楽しみください!

雲一つない青空を花びらが舞う。

かすかに香るいい匂いを纏いながら、彼女達は進んでゆく。

やまない拍手を浴びてもなお、照れ臭そうに笑う彼女はいつにも増して綺麗で……


「……おめでとう、姫野。今日だけは、あんたが一番可愛いわ」


「えへへ❤︎ ありがとう、お姉ちゃん」


彼女は幸せそうに笑いながら、撮ってとカメラを渡される。

そんな彼女の笑顔をカメラに収めながら、私も釣られて嬉しくなる……

……なんて、なるわけないでしょ!!!?


渕脇紫乃、現在二十歳の成人なりたて!! 無事に専門学校を卒業して、今はコーディネーターの卵として日々成長中!

ようやく就職先がきまり、慣れない仕事場でコーディネートをしたりお客さんの相手をしたり……一言で言うと超超超忙しい!!


そんな私を嘲笑うかのように、彼女は追い越していった。

無論、双子の妹である姫野である。

なぜこんな場所にいるのか、嫌でも笑顔を向けなければならないのか、そんなの分かりきってるじゃない!

だって……だってここは……!


「姫ちゃん……ウェディングドレス姿、凄く綺麗……ほんと、大人になったね……」


「むぎちゃぁん、泣かないでよ〜姫野だってもう二十歳だよぉ? ねぇ、渉さん?」


「幼馴染だもん、無理ないよ……私もびっくりした、まさか本当に結婚しちゃうなんて」


私の友人でもある伊佐波紬ことむぎちゃんと、渉杏珠ことあんちゃんが彼女を祝福している。

そう、何を隠そう渕脇姫野は二十歳になった今日ということ日に、結婚式を挙げたのである!

最初はいつもの冗談か、とも思っていたが、招待状やあんちゃん達が洋服の相談をしにきたことから徐々に現実味をおびていって……

双子の姉妹なのに、この差はなんなのかしら……


「あ、そういえば紫乃、就職おめでとう。これからが大変だね」


「まあね。そういうむぎちゃんこそ、女将就任したんですってね。近いうちにまた行くわ」


「ありがとう。いつでもお待ちしてます」


「渉さんも! ウェディングケーキ、ありがとう! あの有名店のパティシエさんから作ってもらえて嬉しいよ〜❤︎ 」


「そ、そんな大袈裟だよ……でも喜んでくれたなら、よかった。これ、今日来れなかった瀬名さんからのお祝い品」


高校卒業後、事務所へ所属した姫野は今となってはテレビや雑誌で見る日はないくらい、大人気アイドルへ成長。

そして負けずと劣らず、二人もかつての夢を叶えていた。

みんなあの頃とは違って、どんどん先へ進んでいく。

それがなんだか、私には嬉しいけど寂しいような……少し複雑で……


「そういえばお姉ちゃん! みてみてぇ。この花束可愛くない? いいでしょぉ?」


「ほんとね。あんまり見ない花だけど……なんの花なの?」


「デンファレっていって、ラン科の花だよ。控えめな胡蝶蘭みたいな感じで、ゴージャスになり過ぎない、品の良い花なんだって」


聞き慣れた声に、ぱっと振り向く。

そこにはタキシードを着た、一人の青年がいた。

私よりはるかに背が高く、すらっとした体格と優しげな声はあの頃の面影を残していて……


「やっほー、紫乃ちゃん。それに紬ちゃん達も。おひさ〜」


「は、隼人君!? ひ、久しぶり……きてたのね」


「ま、あれだけしつこいアプローチされちゃあね。幼馴染のよしみだよ」


そこにはかつて幼馴染として時を過ごした、海藤隼人君がいた。

専門学校を卒業後、お花屋さんに就職したらしく、結婚式の花も彼が選んでくれたらしい。

こういうところに繋がってくるのね……


「それ、お似合いの二人って花言葉があるんだけど……他にもわがままな美人って意味があるんだよ。姫野ちゃんにぴったりだと思って」


「ちょっとぉ、それどういう意味〜?」


「姫野さん、そろそろブーケトスが始まりま……あれ、皆さん一緒だったんですね。お忙しいのに、今日は僕達のために集まってくれて、本当にありがとうございます」


深々とお辞儀をする彼ー寺濱直樹君は、行きましょうと姫野の手を取る。

隼人君とは違い、彼とは卒業してからも家に何度か遊びにきていたことがある。

くっつくのも、告白するのも大変だったあの二人が、私より先に結婚するなんて……

みんながみんな、私を置いて幸せになってゆく。

あんちゃんも香月瀬名さん(今日はいないけど)と順調だって言ってたし、むぎちゃんも少しずつだけど隼人君と仲を縮めているらしい。


いつかみんなも、姫野みたいに私より先に結婚していくのかしら。

私なんて、卒業してからというもの電話やメールだけで、まともに会ってさえないのに……


「そういえば、残念だったね紫乃。彼、これなくて」


「……別に、忙しいから気にしてない」


「彼の分まで、二人をお祝いしよう。姫野ちゃんからのブーケトスは、紫乃が絶対取らないと」


姫野が階段をゆっくり登ってゆく。

背中を向け、放られていく花束に精一杯手を伸ばす。

私もいつか、あそこに立ちたい。

今はまだ難しいかもしれないけど。


その時は今日みたいにあんちゃんにケーキを作ってもらおう。

私も隼人君に花を選んでほしい。

新婚旅行前にむぎちゃんの家に泊まって、瀬名さんのところの神社でお祈りして。

あと、寺濱君や姫野に負けないくらい、ラブラブになってー……


「……気にしてない、か」


高く飛ぶブーケに、一本の手が伸びる。

もう少し、というところで届かなかったそれはある一人の手がつかむ。

遥かに高い位置から見上げるその顔を見た途端、嬉しさと感動が込み上げてきてー


「そうやって素直じゃないところは、相変わらずだな」


そこにいたのは、浅沼馨君だった。

澄ました笑顔で笑う彼の手には、姫野が投げたブーケが握られている。

彼の顔を認識した途端、私の感情はぐちゃぐちゃになっていて……


「おいおい、取ってないお前が泣いてどうするんだよ」


「だって………だって………!」


「約束通り、迎えにきた。遅くなって悪かったな、紫乃」


そう言うと彼は、私の唇を簡単に奪ってしまう。

そのキスを隠すように、ブーケが私の顔を覆っていた。

そっと握られた手に、触り慣れない感触が伝わる。

気づくと私の指には、とあるものがはめられていて……


「かっ、馨君、これ……!」


「あーーーー!! 馨!! くるならくるって言ってよ! 電話もメールも無視したくせに!」


「あー、はいはい悪い悪い」


「馨君って生きてたんだ〜音沙汰なさすぎて死んだかと思ってた」


「どういう意味だよ隼人」


「わぁっ、浅沼くぅんだぁ❤︎ ねえねえ姫野のウェディングドレス、どお? かわいい?」


彼のことに気づいたみんなが、次から次へ湧いてでてくる。

そのせいで話そうにも話せなくて、邪魔するように彼の前を塞がれてゆく。

それが私には、感動の再会に水をさされたようで……


「あんた達っ! 少しは遠慮しなさいよ!! 馨君は私のなんだからぁぁぁ!!!」


私の叫びと、ワイワイはしゃぐみんなの声が重なる。

悪戯そうに笑う彼の指には、私にはめられたのと同じ指輪がきらりと輝いていたー……


fin

いつか未来の話を書ける日がくるのなら、

絶対結婚式を書こうと決めておりました。

この後、きっと紫乃は帰ってきた彼と

幸せになってくれると、私は信じています。


彼らの未来に、幸あれ。


next characters ○○○○○ someone……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ