小さな変化を、自分の夢へ feat.鷲宮智恵
本日、26日はFIORI出演、
智恵の誕生日です!
こちら、本邦初公開となります!!
智恵視点の特別ストーリーです!
おめでとう、智恵!!!
昔から、完璧であることが当たり前だった。
中途半端な結果はいらない。
何もかも完璧でいなければならない。
「鷲宮さんの娘は、本当凄いわね。いっつも賞を取ってばっかりで……うちの子とは全然違う」
褒められ、比べられる対象となって、みんなから疎まれ。
私にとってそれは、日常の一つだった。
分かってくれる人も、分かり合える人もいない。
「ともちゃんさ、たまには私を頼ってよ! 私じゃ、頼りないかもしれないけど……ともちゃんの力になりたいんだ!」
だから初めて彼女に出会った時は、嬉しかった。
こんなにも自分のために、行動してくれる人がいるなんて。
嬉しさと感動のあまり、きっと私は心酔していたのかもしれない。
よく見ていたつもりが、全然ちっとも見えていなかったのかもしれない。
「たとえあなたが忘れたままでも、僕が! あなたを導きます!! あなたに、笑ってほしいから!!」
彼女の苦しみに気付いたのは私ではない、
まっすぐで純粋な、別の誰かだったー……
雲雀「誕生日、おっめでとぉ〜ともちゃん!! どうどう? プレゼント、喜んでくれた?』
智恵「ああ、あの洋画ばっかりのDVDね。たくさんあったけど、リアムと二人で選んだの?」
高校を卒業しても、当時の仲間達とは結構つながっている。
進む道も目指す夢も違うというのに、こうして連絡を取り合っているのだから不思議なものだ。
リアム『何、勉強の参考になればと思ってな。いつも目立っていたお前が、まさか裏方に回るとは思わなかったが』
雲雀『ともちゃんの監督技術、冴え渡ってたもんね〜! いつかともちゃん監督で、主役やりたいなぁ』
私にはなりたいものも、進みたい道も特にない。
彼女と共に見ていた演劇の舞台を、もう少し知りたいと手を伸ばしてみた。
智恵「そういえば一本だけ、私が見たかった映画があったけど……よく覚えてたわね。あれ、受験の時に公開してて、みれなかったやつでしょ?」
雲雀『え?? そんな映画、私入れてないよ?』
リアム『俺もそんな映画……ああ、いつの間にか入れられていたのか。あげるものなんてないと言うから、詰めるのだけ手伝ってもらったんだが……あいつらしいな』
こんな私を気にかけてくれる人がいるから。
好きなものを覚えてくれている人がいるこそ、ささいなことを大事にしていきたい。
だから私も、彼女のように進む。
前へ、一歩一歩。
智恵「じゃあ、一言言っておくわ。勝手に入れるな、ってね」
小さな芽を大きな花に。
私の夢が一つずつ、大きく変わってゆくー……
fin
next character is FIORI someone……




