残してくれた、大切なもの feat.北城蓮華
本日、16日は遊部の一人、蓮華の誕生日です!
おめでとう!
去年ツイッターにあげた、蓮華視点の特別ストーリーです!
5月16日誕。北城蓮華。
それは僕の親……だった人が残してくれた、息子だったという唯一の証拠。
小さい頃から孤児院暮らし。
親の顔なんて見たこともない僕にとって、
自分の名前が、嫌で嫌で仕方なかった。
どこに行っても女の子扱い。
男子からも女子からもからかいの的。
だから大人になったら、絶対改名してやろうと思っていた。
彼らが、僕の前に現れる前までは。
「名前なんて所詮、飾りにすぎねぇだろ。何なら、俺が嫌というほどお前の名前呼んで、この名前でよかったって思わせてやる」
颯馬「れんちゃ~ん、永遠先輩から絵葉書届いたよ~誕生日仕様で♪」
蓮華「へぇ、あの人にしてはマメ……これ何の写真?」
颯馬「そこらへんに生えてたレンゲソウだって♪」
蓮華「海外にいるのに日本でも撮れそうなものを送るってどうなの……」
あれから18年。
こんな自分が嫌で仕方なくて、変わりたかった。
あの人達みたいに強く、カッコよくって。でも……
司「よっ、蓮華。迎えに来たぞー。若葉園の先生が、ケーキ焼いたんだと。俺も食べに行っていいか?」
蓮華「君、ケーキが食べたいだけでしょ。あまり食べすぎない程度にね」
名前を呼んでくれる君がいるから。
みんなが僕を優しく包み込んでくれるから。
僕はこの名前がー……
next character is Gemell☆★Princess someone……