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一人より、みんなで feat.浅沼馨

29日は、双子姫出演馨君の誕生日です!


双子姫キャストは全員、こちらが

初公開となります!!


おめでとう、馨!!

「いいわね、馨。あなたは、私の言う通りにすればいいの。だから、何も心配しないで」


物心つく前から、母が嫌いだった。

何をするにしても許可がなければダメ。

自由な時間はこれといって与えられない。

料理に音楽、塾や書道など習い事は事細かにさせられた。


俺は、鳥籠の中に閉じ込められた飛べない鳥だ。


「なんでもできて、カッコいい馨君が、私……好きです! 私と、付き合ってください!!」


かっこいい、なんでもできてすごい。

どこにいても、女性の注目を浴びるようになってから何をしても見られるようになった。

だから、逃げ道を見つけることにした。

出来ることなら、一人にしてほしい。

誰にも邪魔されたくない、自由に過ごしたい。

だから逃げ道のことも、このことも誰にも話せないでいた。


「僕、浅沼君が何をしても何も言わないよ。ゲームセンターに行ってるってことには、びっくりしたけど…好きなことは、好きなだけやっちゃっていいんじゃないかな?」


あいつの一言が俺の心を溶かすまでは。






直樹『あ、馨? おはよう。今馨の家の前に着いたんだけど、中にいる?』


馨「ゲーム中。話しかけないでください」


直樹『や、やっぱり…何回チャイム鳴らしても出てこないから、心配したよ。もぉ、やりすぎると体に毒だよ?』


馨「誕生日なんだからいいだろ? お前はほんとおかんかよ」


束縛されていた日々から、逃げるように一人を選んだ。

…そのはずなのに気がつけば、周りにはいつも人が寄ってくる。

最初は鬱陶しくて仕方なかった。

ありのままの俺を受け入れる奴なんて、いなかったから。


馨「お待たせ、ってなんだ。隼人もいたのか」


隼人「なんだじゃないでしょ。せっかく来てあげたのに待たせるとか、いいご身分だね」


直樹「まあ馨らしいっていえばらしいけどね。はい、これ誕生日プレゼントっ!」


馨「ありがと。協力プレイでしかもらえない報酬があるんだ。ちょっと付き合ってくれないか?」


それでもいいと言ってくれる友達がいて、俺しかいないと言ってくれる彼女がいて。

願わくばいつまでも、この時間が続いてほしい。

一人で遊ぶより、みんなで遊んだ方が退屈しないで済む…からな。


next character is JOKER someone……

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