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モフモフ道中異世界道  作者: レンノ
1/10

モフモフなプロローグ

初めましてレンノと申します。

初めての投稿ですので温かい目で見守ってください。

モフモフ道中異世界道、略してモフ道はじまります。

もふもふ ふさふさ もふふさ………


不思議な感覚がする。だが、不快ではない。


「………ろ……きろ……おきろ……起きろ……起きろって言ってるだろ!」


「ふぁっ!?」


誰かに叩き起こされた。


「やっと起きたか……んっん゛、では改めてようこそ異世界へ異世界の魂よ」


そこには、俺を叩き起こしたであろう『人』が立っていた。いや、人ではない。


獲物を見つけることに秀でているであろう鋭い目


獲物に食らいつくための大きな口


美しくも自然の荒々しさをもった毛並みの大きなしっぽ


凛とした天に向かって延びる大きな耳


そこには、ローブを着た人型の『オオカミ』が立っていた。


その姿は、ローブを着ているがヨーロッパで古くから伝わる『人狼ワーウルフ』そのものだ。


「んなっ!?」


驚いて変な声が出てしまった。


「驚いてるところ悪いがこいつを見てくれ」


人狼が鏡を俺の前に持ってきた。


そこには


鋭い目


鋭い牙


犬とも猫ともつかないような大きな耳


見慣れないがずいぶんと変わってしまった自分の顔だった。


「………!?」


驚きで声を失ってしまった。確かめるように顔を触るが、鏡で見た顔があるだけだった。


「突然のことで驚いてるだろうが聞いてくれ、俺の名前は『パラケルスス』お前をここに呼び出したのは俺だ。そして、お前のその姿は俺の遺伝子から作ったクローンだ」


人狼は『パラケルスス』と名乗った。


「なんで、俺を呼んだんだ?あとなんでこの姿なんだ?」


パラケルススに純粋な疑問をぶつけた。


「それのついては、順を追って話す。まず姿についてだ、その姿はさっきも話した通り俺のクローンだ。そこまではいいな?」


俺は無言でうなづいた。


「なぜクローンの体になっているかというとだな、お前は本来『死した魂』だからだ」


「は?『死した魂』?」


一瞬何を言っているかわからなくなってしまった。


「そうだ、お前は元の世界で死んでしまったのさ」


「……嘘だろ……」


信じられなかった。信じたくなかった。


しかし、自分が死んでいるからだろうか?不思議とショックは少なかった。


「だが、お前はここで生きている!それじゃぁ不満か?」


パラケルススは子供を元気づけるように言ってきた。


「いや、不満はないよ。むしろ感謝したいね」


少しおどけるように言った。


「そうか!よかった!」


パラケルススは心底嬉しそうに言った。


「さて、さっきの続きだが、俺は死した魂を異世界から召喚したが魂をとどめておくための『器』が必要だった。そこで以前実験で作った俺自身のクローンを『器』にしたわけだ」


「なるほど」


魂をとどめるための器か。


「もしかして、ありあわせなのか?この体?」


「いや、その体のほうが都合がいいからだ。それについては理由を説明する」


パラケルススは少し覚悟を決めるように大きく深呼吸をした。


「その体にした理由と呼んだ理由は一緒なんだが…………」


パラケルススは、大きく間をあけて言った。





「俺の後継者になってほしい」

















いかがでしたでしょうか?

楽しんでいただけたら幸いです。

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