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Ⅵ 空想世界のファンタジー
名前がなければわからないのか
僕の見る世界は。
感じる世界が表す世界になったとき。
僕の心は閉ざされてしまう
人知を越えて、
また、
知そのものを越えて、
ただある存在を目の前の仮定し、確定し
やっと身体に行き渡る鼓動。
たとえば目の前のドアがドアでないなら。
日常を隔絶する扉が開かれ、
たとえば地球という存在がフィクションなら。
僕の心は動き出し、
たとえば何かがそんな僕を書いているとしたら。
『日常の中のファンタシー』
そんな名前は逆転し、
霧散する。