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Ⅳ 飛び星
満天に映える星の幾つかは
もはや存在の叶わない光の最期の跡と言う。
時間にも満たない断末の栄華を乗せて、
いざやlight travels.
帰る先のない光は孤独に雄々しく、
振り返らず。
光よ逆行せよ。
存在から無存在へ
未来から過去へ
原点へ。
それでもやはり前を志向し、
どこまでもはやさを追求して、
前に何もいなくなるまで。
一体何を願うのか
流れ星となって、
一体何を願われるのか
流れてや
刹那に散るらむ 尾を引きの
燃ゆる死に花 咲く勿れとも