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XII 先行する遅れたハテナ
一足掛け行く度に、人はたぶん一歩分他人を置いていく
けれど一歩分の時間、成長の引き換えに時間は進まないものだ
一方通行のタイムトラベルに身を任せても、
今このときにも刻まれるデジタルは、
今このときにも止らないアナログは、
やはり飛ばす魂に比べては遅すぎる
感じる時間と流れる時間は一致しない。
喩えウラシマでも構わない
限界の中の一瞬の加速が追い抜くのは、
他人か、一寸前の自分か、時間か?
できればこんな次元を越えて、
十次元の幻に三次元として抗ってみたくなる。
四本目の軸を、先ずは探しに目をつぶる、世界の裏にて。