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Ⅹ 零角度円運動

ただ目の前へと伸びゆく世界が今


進む度、蛇行して後ろは見えなくなる


だって僕らの真っ直ぐ、はどうしたって円だから。


歯車は自己完結に今を回して、


その結果ぶつ切りになったココロとカラダ。


身体を得る為にカラダを亡ぼすパラドックスを脱却するには。




さぁ世界をねじ曲げて。


仮初めに過ぎなくても


見えない義眼に覆われた瞳を、


香りに誤魔化された幻想のトリガーを、


音に掻き消された鼓動を、


食物にたぶらかされた無味の味を、


肉で塞がれた世界への接触を、




ひとつ余さず


存在しないようにねじ曲げて。




見つかったら『真っ直ぐ』にされてしまうから


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