1/19
Ⅰ 浪人生と小説
完結した作品のひたすら終わりに向かう悲しさに耐えきれない
投げ出された物語の末尾で静止している登場人物を想像するのが何より辛い
あくまでもどこまでも哀しい読書体験
悶えるほどにいつか小説を書きたい、と。
思える逆説の悦びに身を沈めて焦がす他ない
手の届かない世界の切れ端を裏表紙に求めてもがく僕の手は、
幻惑で身を固めた天使かそれとも、
唯一確かな情熱を喰う虚構の悪魔か
掴んだ現実を離さない右手は左手と約束しよう
今年は俺だ。
完結した作品のひたすら終わりに向かう悲しさに耐えきれない
投げ出された物語の末尾で静止している登場人物を想像するのが何より辛い
あくまでもどこまでも哀しい読書体験
悶えるほどにいつか小説を書きたい、と。
思える逆説の悦びに身を沈めて焦がす他ない
手の届かない世界の切れ端を裏表紙に求めてもがく僕の手は、
幻惑で身を固めた天使かそれとも、
唯一確かな情熱を喰う虚構の悪魔か
掴んだ現実を離さない右手は左手と約束しよう
今年は俺だ。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。