表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

Interlude: Rain

アースは空を見上げた。 



今日も穢れを流そうと振り続ける、雨。



「ルヴィア……」



その癒しの名を呼ぶ。



「アース……」



声だけが返る。

滅多に姿を現すことのないルヴィア。



雨はすべてを見ていた。

リズの震えも覚悟も。

でも、それを言葉には出来ずにいる。



冷たく、重い雫。



地に落ちるたび、土を叩き、染み込んでいく。



「アース……まだ崩れてはいない?」



それだけの問い。

アースは困ったように笑った。



「君には隠せないかな……」



まだ耐えられる、と、そう信じるしかないけれど、重くのしかかる陰を払えずにもいる。



「君の癒しがあるから」



強がっているようには、見えなかった。



「まだ……」



わずかに雨が強まった。



雨はただ降る。

それが役割だから。

空から落ちる無数の雫が、今日も地球の表面を洗い続けている。

誰かの覚悟を、知ったまま。



「僕はただ、降らすだけ……」



うん、とアースは口許だけで答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ