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罵詈雑言の弔辞

 定の亡骸の顔を見つめ、野江良は大きく息を吸う。定の顔は血色が良く、まるで只寝ているだけの様に見える。

「ジジイ! 百歳まで生きるんじゃなかったのかよ! 九十九になったばっかりで、後一年足んねえじゃねえか! 俺はこういう生き方しか出来ないんだよ! それに瑠美姉とも、他の孫達とも一風変わった人間性を育ませてこさせた張本人の一人はジジイなんだからな! それだけは忘れんな! 後なあ、こんな期待外れな孫で悪かったなあ!」

「いやあ、そんなことはない」

 叔父は苦笑しながら呟く様に言ったが、野江良は気にせず続ける。


「ジジイは何度も同じ昔話ばっかりしやがって! 正直聞き飽きてたし孫一同うんざりだったんだよ! 俺は疲れ切った。でもやっと終わって清清した! あの世でシメ子婆ちゃんと仲良くやれよ!」

 以上をもって野江良の弔辞は終了。最期は罵声を浴びせる。これが、野江良にとって祖父、定への餞だった。いや、これでは足りないくらいだ。


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