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揺蕩う音符とシンデレラ 〜無能力者の私がなぜか貴族トップの家の次期当主に溺愛される〜  作者: 泉紫織
第2部

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40/61

プロローグ

お久しぶりです。

本当にお久しぶりすぎて、多くの人には忘れ去られていることでしょう。

ですがついに!第二部に突入します!

とはいえ、まだ半分くらいしか書けていないので、毎日更新がいつ途絶えることやら……。

できる限り毎日更新しますので、よろしくお願いします!

 魔形(まぎょう)が蔓延る戦乱の世。逃げ惑う無能者たちの中、持って生まれた能力で次から次へと魔形を打ち倒し、平和な世を築いた能力者たちがいた。彼らは代々その力を受け継ぎ、魔形を消し去りながら権力を手にしていった。


 そんな歴史を持つ現代日本において、その能力の強さ、特異さから特に権力を維持してきた貴族の家が3つある。光と闇を操る能力を扱う宝条(ほうじょう)家、音楽に関する能力を扱う神楽(しがらき)家、絵画に関する能力を扱う浅桜(あさくら)家だ。そして、そのいわば御三家の中でも序列があり、圧倒的な力を誇る宝条家がトップ、メンバーが平均して強い能力を保持している神楽家がそれに続き、何世代かに一人というレベルで最強と謳われる絵描き能力者が誕生する浅桜家がその下に位置している。


 神楽家現当主、神楽玄(しがらきはじめ)の元に生まれた双子は、姉が琴葉、妹が鈴葉と名づけられたが、一般的に能力が発現すると言われている5歳になった時、鈴葉は"笛吹き"の能力を発現したにも関わらず、琴葉は無能力者のままだった。どれだけ待っても琴葉の能力が発現する気配はなく、徐々に家庭の中で琴葉と鈴葉の待遇の差は明確となっていく。貴族教育を受けさせてもらえなくなり、ほとんどメイドのような扱いをされる琴葉。暴力と罵声が当たり前になっていく生活の中で、もう何にも期待するのはやめようと思っていた矢先だった。


 宝条家現当主、宝条一史(ほうじょうひふみ)の一人息子、宝条珀(ほうじょうはく)が神楽家を尋ねてきて、琴葉との婚約を提案する。玄を半ば押し切る形で婚約を取り付けた珀は、琴葉を自らの住まいに連れて帰ることにした。琴葉は何がなんだかわからないまま、誰もが卒倒しそうな程の美貌と1000人に1人の逸材とまで言われる能力を持つ男に口説かれ、一緒に住むことになってしまう。


 毎日珀に愛の言葉を囁かれ、赤い瞳に吸い込まれそうになる程見つめられる生活。何にも期待していなかった琴葉もだんだんと珀に惹かれていく。


 そんな中、琴葉の誘拐騒ぎがあり、琴葉が珀並みの力を持つ能力者であることが判明する。琴葉の能力は"神楽(かぐら)の力"、歌を歌ったり神楽を舞ったりすることで神に願いを届ける力だった。人手不足の魔形討伐界隈に参加することになり、宝条次期当主の婚約者としての教育と魔形討伐の訓練を並行して受ける忙しい日々が始まる。


 2月。雪がちらつく中、山梨で魔形が大量発生したとの連絡が入り、珀が総指揮として能力者たちが出撃した。市街地を襲う大量の魔形、なぜか敵として参戦してきた神楽家。事態は混乱を極め、珀と玄が相打ち状態になり、そこに琴葉が神楽(かぐら)を舞って浄化を施したことで、なんとか戦いは幕を下ろす。証拠はないが、無能力者なのに強い権力を持つ月城家が裏で手を引いていたことはほぼ確実だった。


 自らの貴族としての不勉強を悔いた琴葉は、2月の大戦を経て、それまで編入を忌避していた私立聖桜学園の編入試験を受験することに決める。回復した珀は聖桜学園の大学部へと進学し、お互い新学期を迎えた。


 山梨の大戦を経て、貴族社会はどう変わっていくのか。琴葉は何を学び、どう成長していくのか。琴葉と珀の愛情はどのように深まっていくのか。新たな時代の幕開けである。


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