101、武闘祭
雑ですんません
『これが貴様の愛の結末か……?』
『こんな、こんなことが、こんな非道が?』
『ふざけるな』
『ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな!』
『私は、絶対に認めない。私は絶対に諦めない』
『何百年かかったとしても、私は必ず貴様を否定する。してみせる』
『貴様の愛は、退廃しか生まない』
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祭りの日程は、十五日に分けて行われる。
万に近い参加者は、はじめに予選によって僅か六十四人にふるい落とされる。
その期間は、たったの二日だ。
そこから二日かけて三十ニ人に。
もう一日かけて十六人。
一日かけて八人。
一日かけて四人に、一日かけて二人、さらに一日かけて優勝者を決める。
二日空けて、優勝者と『剣王』による神への挑戦権をかけた戦いが開かれる。
さらに二日後、その戦いの勝者と『武神』との決闘が行われ、祭りは終わる。
二百年間、一度も変わらない日程だ。
不意打ち、毒、仕込みに殺し、なんでもありの戦い。
神へ挑むための過酷な階段。
………………
これまでの祭りも素晴らしかった。
皆が皆、命をかけて戦った。
だが、今回とは比べ物にならない。
祭りに『超越者』が参加することはあったが、それでも一人か、多くて二人だ。
四人など、これまでにない規模だ。
人類の希望である『勇者』も含めた戦いなどそうはない。
これが最大にして最後になると、予感した者は二人だけだった。