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何にもなれない

作者: 柿太郎

 画面の中の景色があんまりにも綺麗だから

 僕もそれに惹かれ

 ずっと見ているうちに

 仲間になった気持ちでいたんだ

 誰かの笑い声に釣られ僕も楽しくなった

 

 やるべきことが押し寄せてくる

 後回しにしていたことは全部わかっていたのに

 何一つ出来ておらず

 終わることもない

 このままじゃ何にも成れずに終わるよと

 君は言うけど

 僕はその言葉を聞かないふりして綺麗なものを見ていたんだ


 君は前に進み続けているのに

 僕は立ち止まって横道をただ眺めた

 もう追いつけないだろう

 後ろを見ることのない君の背を見ていられるのも

 もうすぐ終わってしまう

 君は僕を忘れるだろう

 僕もきっとそうなる


 僅かな時間

 どうでもいいことに使ってしまった

 それでも人生は続くが

 それに大した意味はなく

 きっと僕は何者にもなれないだろう


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