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紫人〜白書〜  作者: 牛乳ラブ
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プロローグ

暗闇の中を走るのは、一人の死神。

その背中を見送って、私はゆっくりと反対方向に向かって、歩き出す。

死神の姿はショートカットの黒髪、膝下まである藍色のワンピースに、カーキ色のブルゾンを羽織っている。

その右手にはカッターナイフ。

一般の人々が見たら間違いなく警察に通報されるモノを持っているけど、私にはいつも通りの事。

さぁ、と気合を入れて、私は勢いよく走り出した。

ーーーーーーこれから、大事な仕事があるのだ。


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