封筒の中身は…
作者名を九尾の尾から八神竜に変更しました。
異世界エニポウィリスには大きく分けて3つの大陸に7つの種族が住んでいるとされている。人間族、獣人族、エルフ族、龍人族、魔族、精霊族、そしてドラゴン族。
一番大きな大陸、ウルベア大陸には魔族が。
二番目に大きな大陸、レイグノ大陸には人間族、獣人族、エルフ族が。
三番目の大陸、レジ大陸には龍人族、精霊族が住んでいるといわれている。
エニポウィリスの世界地図を広げてみると
地図の横半分に線が引かれてあり上の半分がウルベア大陸に。
そして残った横半分を縦に二分して左側がレイグノ大陸だ。
最後に右側は海だ。そのうみの中央にレジ大陸と呼ばれる島がある。未だ誰も島に上陸したことのない未開の地。それは海を渡り、島に近づけば近づく程島の回りにある渦潮によって誰も近づけないからだ。
これはこの世界にある伝説のひとつ。
『神がこの地を創りたもうし頃、天使が生まれ、精霊が生まれ、聖に生きるものが生まれた。程なくして悪魔が生まれ、魔王が生まれ、魔に生きるものが生まれた。そして戦争が起こった。魔の者は聖を食らおうとし、聖の者は魔の者を邪な者とし、互いに自らの存在をエニポウィリスで唯一無二の存在にしようとした。そして遂に人間族の勇者が魔の者の王
魔王を封印した。それにより戦争は終結し、平和が訪れた。しかし魔族との争いは留まることを知らず
今なお世界の何処かでは争いが続けられてあるという。』
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「ーーーーぅぁぁぁぁーーー!!」
と刃の叫び声。神界から落とされ高度1万メートルからのスカイダイビング。
地面に衝突し、ドガン!!!!!!
…………と音が鳴るかと思われたがならなかった。
何故ならば刃は高度1万メートルから精神体で地面に横たわっている体まで(戻った)落ちただけなので傷ひとつなかった。
………物凄く怖かったが。
刃は起き上がり
「はぁー!はぁー!はぁー!!!」
息をみだしながら、
「あのじじいぃー!!!」
刃は怒った。刃はめったに怒らないが
今回は怒る。当たり前だ。
怒りが収まること30分後…
「ってここどこ?」
辺りは一面草原だ。何もそれといって目につく訳でもない。ここは、レイグノ大陸にあるレバノン王国に属する街ユーキタスからおよそ南に10kmの場所にある草原なのだか刃は知らない。
刃は神の言葉を思い出した。
「そーいえば袋だっけ?」
刃は横にある肩にかけるタイプの(ぼろっちい)袋を拾い、開けてみた。
「!え?真っ暗で中見れないんですけど…」
そう、その袋を開けてみると中が黒すぎて物が見えないのだ。それもそのはずその(ぼろっちい)袋はこの世界でマジックバックとよばれる代物なのだ。これひとつで城ひとつは買える。
(なんか不安だけど手入れてみよ)
刃は袋に手を入れ、神の言葉を思い出した。
(確か、じいさんメモを入れたって言ってたな)
と、手に何か当たった。
「おっ!なにかなっと!」
刃は手に当たった物を掴み、引っ張り上げると
白い洋形封筒だった。洋形封筒とは縦横の寸法の長いほうに口がある封筒の事をいう。
刃は封筒を開けて6枚の内の1枚をみた。
「えーなになに、『これを見とるという事は無事体に戻ったということになる。そしてお主が封筒を出した袋は神界製のマジックバックじゃ!この袋には許容制限がない!!どうじゃ凄いじゃろ!物でも事象でも何でも入るのじゃ。それと必要な事は他のメモに書いて同封しといた。達者でな。死んだら会おうの。』か」
「マジックバックか~まさかモノホンを持つ日が来ようとは、で2枚目はっとマジックバックについての説明か」
マジックバックについての説明。
1、マジックバックは燃えない、濡れない、 壊れない。
2、所有者(刃)のみが扱え、所有者が許可した者しか 扱えない。
3、マジックバックの中は時が止まっている。
4、マジックバックの中に生物は入れられない。
5、取り出したい物(事象)があるときはその名前を
言えばマジックバックから出てくる。
6、又、マジックバックに手を入れながら取りだし
たい物(事象)を念じれば掴む事ができ、取り出せ
る。
7、所有者(刃)はマジックバックの位置がわかる。
「めちゃくちゃチートだ…さすが神界製。で3枚目は『魔力』についての説明か」
魔力についての説明。
魔力は大気中に存在し、生きとし生きる物全ての体内に存在しています。生き物は呼吸をする事で自然と大気中の魔力を取り込んでいます。魔法を使い、魔力が体内から無くなっても死にません。また龍人族や魔族の中では生命力を魔力の代わりとして使う民族もいます。
「龍人ね~いるんだな~流石異世界!ってか生命力使うってヤバイ人だよゼッタイ。うん。」
「それで4枚目は!ついに『魔法』について!」
魔法の系統は火、水、土、風、闇、聖、無属性があります。魔法とはイメージです。イメージが強ければ何でも魔法になります。頑張って!
「いやいやいやいや。『頑張って!』ってなにそれもっと具体的に教えて!大雑把だなおい!」
追伸、魔力はおへその辺りにあるといわれています。魔力を自覚しないと魔法は使えないので頑張りましょう。
「………期待した俺が馬鹿だった」
「次の5枚目は『ステータス魔法』について?」
ステータス魔法というのは無属性魔法の一種です。
この魔法はこの世界では誰でも使えます。
ステータスには自分の情報が載っています。
身分証が無いときはステータスを相手に見せるのが常識ですので死ぬ気で覚えましょう。
「ステータスかこれをファンタジーでは定番だな」
「最後の手紙はじいさんからか」
『ここから北に10km程行くとレバノン王国に属するユーキタスの街がある。魔物なんかも出るので気を付ける事じゃ。』
「10km!?…………歩くか」




