ヴィレウス作戦No.3
どうもみなさんおはこんばんにちは!マクミランです!前書きで紹介はありません!!
理事長室
08時00
椎名良介
俺たちは現在忍田さんに言われた通り理事長室に集合している。メンバーは俺と冬木、愛梨、灯、咲神だった。忍田さんはデスクに座り隣には秘書?らしき金髪セミロングの美人の外人さんがいた。
「みんな椅子に座ってくれ」
それぞれが自分に一番近いソファーに座る。とてもフカフカしていて高級そうだ。
「今回の作戦のメンバーは冬木は後方支援として私とサポートする」
「はい」
ほうほう。冬木がサポートとは一番安全なポジションじゃないか・・・・。俺が冬木の居る方へ顔を向けたら考えていることがわかったのか冬木の体が身震いしていた。
「よ!今日は俺も参加する!」
「お前がいれば百人力だよ」
「よろしくなぁ!じーん!」
「よろしくです!( *・ω・)ノ」
咲神はみんなに笑顔を返したあと直ぐに真顔にもどりよいしょという声とともに椅子に座った。そして何かを考え込むように腕を組んでいた。
「メンバーは隊長、良介くん、他三名だ。そして重大発表で呼び出した訳だが、今回感染者のが判明した」
「え?まじで!!?」
「本当ですか!?」
忍田さんと秘書の人を覗く全員がその場で驚いていた。咲神でさえも結構驚いているのが見てわかる。でもこれで弱点が判明したらかなり人類は前へ進むことができるな!
「時間がないからすぐに説明する。感染者の弱点は首だ。首を損傷すると絶命して死にいたる。そして今回の目標なんだがこの莫大な戦力を投下するのにはもうひとつ理由があり、それはもうひとつの町を確保し人類の安全領域を確保するためにある」
ほう。それならこの理由にも合点がいくな。新しい俺たちの居場所かあ。なんかワクワクする。
「お前たち特別作戦班は民間人の救出を任せる。輸送機で空から侵入しパラシュートで町のど真ん中のテレビ局に降り立ち救出に成功したらヘリで脱出だ。ミュータントの存在がかなり目立つため十分に気を付けるように」
『はい!!』
ミュータント・・・・全身が筋肉の鎧で覆われている感染者か。銃弾が通じるかどうか・・・
「以上だ。あ、それとお前たちに破ってはならない命令を下す」
なんだ??誰もがこの場できょとんとした目で忍田さんをみていた。忍田さんは真顔だった顔からニヤリと笑い
「必ず生還しろ。失敗は許さん。以上だ!解散!!」
「「「「はい!!!」」」」
その後の理事長室。忍田さんは秘書に缶コーヒーを買ってきてもらいチマチマと飲んでいた。明るい日差しが照らすなか忍田さんは大きく腕を上に伸ばし息抜きをしていた。忍田さんの余裕っぷりに少し困惑しているのか秘書は落ち着きがなかった。
「彼らだけでこの作戦大丈夫なんでしょうか」
「心配ないだろう。彼らとて何も考えなしに行くわけじゃない。ちゃんと作戦を練り万全を期して望むはずだ」
「ですがミュータントの数が多すぎるのでは・・・?」
秘書はこういう作戦に慣れてないのか声が若干だが震えている。
「このために戦車隊が居るのだろう?君は心配性だな」
「でもでも!万が一その戦車隊でも止められない場合は!」
「・・・まあ、有りうべからざることだが・・・そのときは」
「私が出る」
08時30
壁内の軍事基地
椎名良介
壁内の軍事基地。ここには作戦に参加するであろう日本の自衛隊の方々や外国人の米軍、空軍の方々がワイワイガヤガヤしていた。基地はとても広く辺り一面には輸送機やらこの作戦に使うであろう戦車でいっぱいになっていた。俺たちはその中で自分たちの装備を確認していた。
「うし!!これで準備万端!!」
「ちゃんと防刃チョッキを下に着たかよ?」
「お兄ちゃん?ひっかかれたりしたらシャレなんないよ!」
うるさいなー。なんでみんなそんなに心配性なの?ていうか隣で咲神がニヤニヤしてんだけど!ちょーむかつく!!
ここでみんなの装備を確認しよう。メイン武器は皆も同様にm4カービン。サブはm92f。灯はグロック18。愛梨はsigp226。迅は俺と同じm92fだ。
「よし!お前たち!!作戦開始時刻が迫ってる!!それぞれのチームと輸送機に乗れ!!!」
米軍兵が全員に知らせるように大きく空に向かって叫んだ。それを合図にこの場にいる陸、空軍全員が戦闘機、戦闘ヘリ、それぞれの輸送機内の戦車・エイブラムスに乗り込んでいく。
俺達も自分たちの輸送機に向かった。輸送機の後部のハッチがゆっくりと上から下に開き地面に扉が付き、それぞれが乗り込みサイドに付いてる椅子に座る。
《よぉー!オマエラ!俺はデイヴィッド!今から空の旅にお連れしてやるよ!!》
どうやらこの輸送機のパイロットのようだ。デイヴィッドって言うんだな。覚えておこう。その瞬間愛梨が立ち上がり
「優しくしてくれよ!!」
《はっは!そいつはムリな相談だ!》
愛梨はデイヴィッドと気が合うみたいだな。チラッとすぐ左隣にいる妹の方をみると緊張しているようだった。顔が強ばっていてつねに深呼吸していた。
「灯、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫だよ。お兄ちゃん」
そっと俺の左手を妹のふさふさした短い髪の毛に手をやり後ろから下へゆっくりと撫でてやった。髪の毛はとても撫でると気持ちよくずっと撫でてやりたい気分だった。
「えへへ。ありがとう♪お兄ちゃん」
「おう。緊張すんなよ。お前は俺と咲神が守るよ」
「え?あ、おう!」
「アタシワー!!?」
隣町ー西内町
上空1000メートル
※しばらく特殊部隊の通信です
『まもなく作戦開始時刻です』
『アウトロー1-1配置につけ』
『アウトロー1-1配置完了。全部隊の配置確認まで30秒。バジャー戦車隊準備しろ』
『バジャー2-2準備完了』
『バジャー2-3,4,5準備完了』
『到着まで30秒!降下の道をあけろ!』
『アウトロー1-1,30mmか?ミサイルか?』
『全部くれ』
『アウトロー1-1、到着までに攻撃許可がおりなければ・・・』
『問題ない許可が降りた』
『作戦開始まで15秒』
『バジャー戦車隊降下用意』
『西内町に到着。ミュータントを多数確認』
『おいおい。見えるだけで30は居るぞ』
『大丈夫だ。アウトロー、攻撃許可するが開始時刻まで待て』
『了解』
『現在、ミュータントは56体です。開始したら全部隊攻撃許可します』
『本部。ブラックホークが降下の準備完了しました』
『25チームは全員作戦開始時刻まで待機。ミュータントに近づくな。ヘリの攻撃システムで足止めしてから降下をしろ』
『了解。作戦開始時刻まで5秒』
4
3
2
1
『全部隊、作戦開始だ。作戦行動に移れ』
『了解!バジャー戦車隊を投下!バジャー戦車!衝撃に備えろ!頭をぶつけるなよ!』
『アウトロー1-1攻撃を開始する』
『バジャー戦車隊投下を開始』
『アウトロー1-1ミサイル発射』
『2-2ミサイル発射』
『アウトロー1-2ミサイル発射』
『アウトローは付近の感染者を掃討次第、目標地点スペードエースより特別作戦班を援護せよ』
『バジャー1砲撃開始!うてぇ!』
『こちらバジャー1-3ミュータント2体沈黙』
『こちらブラックホーク。アルファチーム降下を開始』
『ブラックホーク1-2。ブラヴォチームの降下を開始します』
『南西のブラックホーク隊、15チームの全降下を確認』
『了解、残りの10チームはその場で降下を開始せよ』
『現在北西よりテレビ局に複数のミュータントを確認』
『バジャー2-3から2-9の戦車隊はブラヴォチーム、デルタチーム、アルファチームの援護に回れ。』
『アルファチームよりHQ。感染者と遭遇。殲滅を開始します』
『ブラヴォチームよりHQ。こちらも感染者と遭遇!殲滅を開始する』
『こちらバレッド2-8。
敵と遭遇!殲滅開始を開始します』
『こちらデルタチームミュータントと遭遇!銃弾は効果なし!繰り返す!効果なし!このままじゃまずい!』
『こちらスペクター6-4。東の住居にてミュータント確認。空中砲撃します』
『おお。ミュータント沈黙。足しか無いぞ・・』
『付近のブラヴォチームは西へ進み感染者を殲滅せよ』
『ブラヴォチーム了解!』
『ラプター4-3。座標を送る。0-2-6-4-8-6-9-2に爆撃せよ。民家にあてるなよ』
『了解。爆撃します』
『目標12時方向!ロック完了。イーグル5発射!』
『一斉に攻撃だ!狙いを定めろ!!』
『サンダー2-1!そこに赤いスモークが見えるか?攻撃合図をまて!』
『了解。赤いスモークを確認した。待機する』
『デルタチームこれより民家内の感染者殲滅に入ります』
『了解。生存者がいる場合全力で救出せよ』
『HQより特別作戦班へ。付近の感染者はあらかた遠ざけた。行動を開始せよ』
M-2輸送機内
椎名良介
「うし!作戦開始だ!!」
「緊張するよぉ・・・」
「よぉーし!デイヴィッド!行ってくるぜ!」
『おう!』
作戦開始の合図がでて全員がその場で立ち上がり酸素マスクをつける。よし。俺から降下か。順番は俺、愛梨、灯、咲神の順番だった。
そして最後尾のハッチのスイッチを押した瞬間、未確認物体の接近を告げる警告音が機内に鳴り響く。
『くそ!前方1時の方向より飛行型BOW接近中!すごい早さだ!』
前からはサソリにコウモリの羽が生えた生物がすごい速さで接近してきていた。
『行け!行け!オマエラ!!』
「お、おう!」
「行くぞ!」
「で、でもあの人たちは!?」
「このままだと俺らもじり貧だ!いくぞ!」
もうどうにでもなれと思ったのか順番関係なく全員が高度1000mから飛び降りる。
地面西内まっ逆さまに落ちているなか体を方向転換させ全員が輸送機を見ていた。もの凄い風邪とあのなんともいえないフワーが襲いかかってきた。
飛行型BOWはデイヴィッド達のいるコックピットをめがけて突っ込んで行った。その瞬間コックピットからは火が立ち上ぼり日煙を立てていた。
『はあ・・・はあ・・・。絶対に・・・勝てよ!オマエラ・・!』
その言葉を最後に通信は途絶えてしまい、輸送機は大爆発をおこし炎がちってその限りなく大きな機体は破片と化して消えた。
すまない・・・デイヴィッド。
テレビ局屋上
椎名良介
西内町中心部
「くそ・・・・」
屋上にパラシュートに降り立った俺たちはパラシュートを片付けていた。ここの全員が良い空気では決してないということを察したのか一言も発さない。
『HQより特別作戦班へ。良介、みんな聞こえてる?』
無線から聞こえてきたのは冬木の音声だった。どうやら今まで繋がらなかったらしい。
「おう。聞こえてるぜ」
『きいて。すぐ目の前にある扉の向こうはエレベーターになってて降りたら感染者が少ないがいる。君たちは五階より上の階だがそこの扉から三階で降りてすぐ左へいくんだ。そこに生存者がいるよ!だけどそこ以外の場所はどこも化け物だらけだから気をつけて!』
「わかった!ありがとな冬木!」
「たよりんなるなあ!あいつは!!」
「さすが冬木先輩!」
「ん?なにしてんの?咲神」
「サプレッサーだ。辺りはわんさかいるんだろ?尚更気づかれないようにしないとな」
咲神はm4カービンにサプレッサーを回してはめていた。※実際は回してもはまることはありません。
「よし。全員はめたな?俺が先導するからついてこい。1m感覚で行くぞ!」
咲神が扉の右サイドに立ち、ドアノブに手をかけている。そして俺たちは左サイドの方へ壁に張りついた。
「3、2、1、GO!!」
そのまま音をたてずに素早く扉をくぐり屋内に入る。そこは案の定電気が止まり辺り一面に電気が漏れているのか火花がちっている。
『聞こえるか?みんな。辺りは真っ暗だ。暗視センサーを起動させて進むぞ』
『らじゃー!』
『りょうかい!』
全員が左手についているセンサーのボタンを押すと辺りが緑色の世界に変わり暗い回りが一気に全てが見えるようになる。
『まて。8m先に感染者』
全員がピタリと
止まり前方に目をやると白衣を恐らく自分の血で真っ赤に染めて左脇腹の白衣が破れ、そこは白く白骨化していた。そしてその場でピクリとも動かず立ちすくしている感染者がいた。どうやら辺りは真っ暗なせいか俺たちに気づいていないようだ。暗視センサーがなければ自分の足すら見えない状態だからな。
「・・・咲神。俺が殺るよ」
「わかった」
M4カービンを構えゆっくりとサイトを顔の近くに寄せて感染者の首を目掛けて引き金を引く。サプレッサーの先から発射された銃弾は感染者の首を貫いた。サプレッサーは銃の音を軽減してくれる。これはニューモデルで音はほとんどしないようになっている。そして首を貫かれた感染者は魂が抜けたようにその場で倒れた。
『ほんとに倒した・・・!』
『すごお!』
『だろ?』
全員が無線で喜び合う中、一つの無線が入る。どうやら指令部からだ。
『HQより特別作戦班。そこへ感染・・・が・・・・る』
通信環境が悪いのか途中途中と切れていてよく聞き取れなかった。
「なに!?聞こえない!!」
「向こうから感染者が来ます!!」
「もうサプレッサーは意味がないな・・・外しとけ」
『良介!聞いてる!?今そっちに感染者が大挙して押し寄せてる!すぐ逃げて!』
「もう遅い!奴等がきた!!」
突き当たりの扉ーどうやら会議室らしいのだがその数はざっと20はいるのだろうか。感染者は勢いよく扉をぶち破りはや歩きでこっちに向かってくる。
感染者が距離を詰めて来るなか全員が素早く銃を構え合図を待つ。愛梨と灯は膝をついて構えていた。
そして距離がとうとう3mくらいになったとき
「撃て!!!」
咲神の合図に全員が一気に首をめがけてトリガーを引く。暗闇に光り、そして鳴り響く銃声が感染者たちをまるで浄化するかのように倒していく。ばらまかれた銃弾は全てが感染者の首を貫いていった。
『よっしゃあ!』
「なんで無線で言うんだ。丸聞こえだっつーの」
『うるせ!』
20いたはずの感染者が数秒も経たずにあっというまに本当の死体になってしまった。弱点を貫かれピクリともしない。
『HQより特別作戦班。まだ目の前に感染者がいるようだが?』
「「「「・・・・は?」」」」
驚きの一言。
「いやいやまて!そんなはずないだろう!」
「そうだぜ!アタシには何も写ってねえぞ!」
『本当だ。』
「目の前に居ないとなると・・・上か?」
「やばい!崩れる!!」
「良介!」
「お兄ちゃん!!」
咲神の嫌な予感が的中。俺がみんなの少し前に立っていたためかみんなと俺の間に天井の壁が崩れ落ちてきたとおもったら何やらもう一つ別のものも落ちてきた。
そいつは降り立った直後高い金切り声を廊下いっぱいに響かせ、背中に蜘蛛のような足をたくさん生やしたような手?を咲神や愛梨、灯に降り下ろす。が、それを全員が上手く回避して傷を負うことは避けたようだった。
「クソ!なんだこいつ!!」
「良介!撃つな!!俺達が引き受ける!迂回して突き当たりの廊下の方から生存者のところへ行け!!。向こうで合流しよう!」
「分かった!!」
そのまま咲神たちは新型を銃を撃ちながら引き付け来た場所を戻っていった。銃で撃たれたせいか感染者は高い金切り声を上げて後をおっていった。ありがとな。咲神、みんな・・・
誰も見えなくなり驚くほどの静けさが襲う。いや、静けさといっても火花がちる音は聞こえていた。変わらないのは暗闇ってだけだった。
「さあてまずはこの道を進みますか!」
暗視センサーを起動させ、真っ暗な地獄への道のような道をゆっくりと進んでいった。
いゃー。どんどん新型でますね!
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