父の帰還と更なる災難
どうも皆さんおはこんばんにちわ!マクミランです!!
所々おかしいですが勘弁してください!
ヴィレウス作戦。おれは死にかけました。ミュータントには殴られるわ窓ガラスから落ちそうになるわそしてあげくの果てにはなんだかよくわからない黒い生物に会ったりとかとにかく死にかけました。恐怖でした。忍田さんとか。
あの後人類は無事生存権を確保。死傷者は500人のうち267人。結構な大損害だった。今は西内町周辺をバリケードが囲ってありそのうち人類が住めるようにするらしい。まだ先の話だが。
そして今回学校に帰ってきた訳ですが朝起きて妹の灯と一緒に学校に当校して授業受けて冬木と愛梨とかと笑いながら1日学校を終えたんです。しかし。放課後に俺は死ぬほど恐怖する事件が待っていた。
「あの・・・もしよかったら私とどこか出かけませんか?」
ここは校舎裏。もう5時を過ぎていた。あたりは夕焼けで空がオレンジ色に染まり涼しい風が吹いている。ここには七不思議みたいなものがありほとんどの生徒は近づかない。だからこういうことをするのにはもってこいの場所なのだ。
ていうか俺は今、何をされている?夕日が草木に隠れほどよい風が吹いている。風はその女の子の短い髪の毛を揺らす程度の風。遠くから見れば男に見えるほどの短い髪の毛。あ、制服はちゃんとその子は女子の制服。女子だし。
・・・・あー。デートのお誘いか。
「うーんと・・君、名前は?」
「あ、えと倉見結城です」
ふうーん。結城ちゃんか。ん?まてよ?どこかで聞いたことのある名前だな~。はて?どこだっけ?あ。
「えーと、もしかして陸上部の期待の新人さん?」
「期待の新人かどうかはわかりませんが陸上部です」
あ、やっぱりねー。どうりで髪の毛が短いはずだわさ。確か陸上部には部長をも凌ぐと言われている類の見ない逸材とか言われてる子がいたっけ。
「あの、これ!」
結城ちゃんが差し出したのは一枚の二つ折りにしてある小さなピンク色の紙だった。
紙をつまむようにしてとって二つ折りにしてある紙をゆっくりと開く。そこには何かの時刻が書いてあった。
10時30にショッピングモールに来てください。という内容だった。
「あの・・・来てくれますか?」
結城の表情は少し悲しげな表情をしていた。回りが夕焼けだからかそれがとてもよく分かった。
うーんと明日は学校休みだけど・・・・あ、部活も休みか。なら大丈夫だな。
「うん。いいよ」
「あ、ありがとうございます!」
悲しげな表情から一変、明るく可愛い表情に変わった。その子はテンションが上がったせいかピョンピョン飛び跳ねていた。
「じゃあ明日お願いしますね!」
「お、おう!」
ピョンピョン飛び跳ねていた結城はそのまま全速力で走り去って行ってしまった。風も吹いていないのに辺りに生えていた草や木の葉ゆらゆら揺れていた。ていうか凄い早さだったな。
まずいね・・・・・
19時30
椎名家
「はあ~~」
「どうしたの?お兄ちゃん。ため息ついてたら幸せ逃げるよ?」
「俺は幸せどころか死にそうだ」
俺と妹は現在家のテーブルの椅子に向かい合いながら腰掛けている。まだ飯も食べていない。俺の悩みも分からない妹は俺の反応に?マークを浮かべていた。
「どしたの?悩みあったら聞くよ?」
「・・・倉見結城って知ってるか?」
「うん。知ってるよ?同じクラスだし。陸上部期待の新人ってことで有名だよ?」
「そっか」
あ、そっか妹は確か一個下だから結城ちゃんとは同い年か。そして同じクラスかよ。
「実は・・・・デートに誘われ・・・」
ピンポーン
「あ!亮次郎父さんかな??」
「それ以外だれがいるんだよー」
どうやら亮次郎父さんが帰ってきたらしい。たしかー電気屋の仕事してたらしいからな。ここ三日間居家から離れてたけどやっと帰ってきたか!
「うぃーす!」
「「!!?」」
すぐさま椅子から降りて玄関に妹と向かって走っていったがそこに待っていたのは全くもって面識のない人物だった。その男は革製の茶色コートをきれいに着こなして短髪でアゴヒゲを少しばかり生やした見た目ハンサムなおじさんだった。
「え!?だれ!?」
「さがれ!灯!!」
「ひどいなあ。父親を忘れるとは」
は?父親?何言ってんだ?こいつ。俺の父親は亮次郎父さんだけ・・・・
まさか・・・・・
「まさか・・・宗次父さん・・・?」
「え・・ウソ・・」
「久しぶりだな。息子よ」
茶色いコートに身を包んだ男は昔俺たちの前から忽然と姿を消した俺の・・・いや、俺たちの父親だった。
後ろの灯も俺の後ろでへたりこみきょとんとして父親を見ていた。
「パパ・・・」
「灯。今まですまなかった。どうか父さんを許してくれ」
灯は物心ついたときから父親のことを"パパ"と呼んでいた。そして灯はへたりこんでいた床から勢いよく立ち上がり父親に抱きつく。そして父は灯に抱きつきながら俺に顔をむけ、
「お前もこい!」
「やだ」
居間
7時45
「つーか今までどこいってたんだよー」
「よー」
俺たちは先程の椅子に座りながらテレビを見ていた。俺の隣に宗次父さんが座っている。灯はオレンジジュースを飲みながら父親を見ていた。
「ああ・・・ある人物に会いにな」
「ある人物?」
「だれそれ?」
「それは当然話せんな」
「「ちぇ~」」
ある人物って誰だろ?父さんの行方は誰にもわからなかったしもし壁内に居たのならすぐに見つけられていたはず・・・・
どうしてだ?もしかして・・・壁外に?
「父さん・・・もしかして壁外にいたの?」
「明日に話してやるから心配すんな。それより灯と話があったんじゃないのか?おらあ風呂いってくらあ」
そう言うと宗次は椅子から立ち上がり風呂の方へとゆったりとした足取りで歩っていった。
「それでーお兄ちゃん?結城ちゃんとデートなんでしょ?行ってくればいいじゃん?」
「そうなんだけどなー。って!なんで分かった!」
「まあ、お兄ちゃんの妹として相談されてたしー」
あら、そうなんだ。
妹は立ち上がり眠たくなったのか二階の階段に向かっていった。そして俺の方に振り向き、
「明日はだいじょぶだよ。絶対上手くいくから!」
「おい。寝るのもいいけど風呂はいってからにしろよー」
「はーい」
次の日
10時00
ショッピングモールの
次の日。結城ちゃんに言われてた通りショッピングモールの一番人通りの多い入り口に立っていた。このショッピングモールはよくあるケ○キみたいなとこだ。
ちょっと早く来すぎたかな?う~ん。
ちょうど近くにある青色のベンチを発見したので座ることにした。ここらへんて結構人通りが多いな。家族や夫婦、カップルたちでいっぱいだった。
「先輩!」
五分ほどまって程なくして結城ちゃんが到着した。どうやらバスでここまで来たらしい。このショッピングモールは俺の家からは結構な距離かあるため俺もバスを使った。どうやら結城ちゃんの家からも距離があるっぽいな。
「おお~。オシャレだね」
「当たり前です!」
「じゃいこか!」
「はい!」
※ラブラブシーンと描写を期待したあなた。そんなものはありません。期待したあなたは○○さんは裏表の無いステキな人ですと三回復唱しなさい。
17時25
ショッピングモール屋上
俺と結城ちゃんは色んなところを回った。映画をみたり一緒に昼飯を食べたり結城ちゃんに合う服を買ってあげたり、一緒のキーホルダーを買ったり。
今までどこへいくにも冬木や愛梨、咲神、灯と一緒に出かけてたから疲れて家に帰ってくる始末だったが今回初めて疲れないお出掛けを味わった。
もう夕方で眩しい夕日が俺たちを照らしている。ということはとうとう・・・・?くるのではないのか??
二人そろって屋上の手すりに並んで手をかけている。俺たちはそのまま無言のままだった。結城ちゃんはずっと町の方を見ている。
「あの・・・・」
「ん?」
さっきまで重く口を閉ざしていた結城ちゃんがその重い口を開いた。結城ちゃんは見つめる方向を俺へと変えてゆっくりと喋りかけてきた。
「も、もしよかったら・・私と付き合ってくれませんか?」
「・・・・・」
案の定この展開だった。誰だってこんなかわいい娘に出掛けませんかといきなり言われればこんなシチュエーションは必ずするだろう。
こんな娘に告白されると絶対にうんって言いたくなるだろう。それに俺だって初めての彼女ができるわけだしな。
だが・・・・・
「ごめん。今はできない」
「・・・・!。・・・そうですか」
「あ、でも勘違いしないでね。君は知らないだろうけど今は壁の外の事が芳しくないんだ。ここの壁だっていつ新たな感染者が現れて突破されるかもわからない。それに・・・ここで付き合ったとして俺が命を落とすかもしれないしな」
俺は間違いはいってないぞぉ。だってそうじゃん?誰だって思うことじゃない?結城ちゃんは"あ!"と気づいたとばかりに驚いた顔をした。
「だから・・・まっててほしい。いつかこの戦いが終わったら絶対に結城ちゃんのところに戻るよ」
「ふふっ。結城ちゃんじゃなくて結城でいいですよ♪」
「ゆ、結城」
「はい♪じゃあ私、ずっと待ってますからね!」
なぜか久しぶりに彼女の満面な笑顔を見た気がした。風で揺れる髪の毛を右手でそっと抑えながら俺に笑顔をむけていた。
夕日が俺と結城を照らしていた。
19時43
「はあ!はあ!」
男は誰かに終われて町の路地裏を逃げ回っていた。男は確実に袋小路へと追い込まれていった。
そしてついに完全に袋小路れと追い込まれ、息を大きく乱しながらその場で逃げる方法はないかとキョロキョロしていた。
「逃げても無駄なことだ」
男はビクりとし背後へと視点を恐る恐る変えていく。そこからは真っ黒な服を着た男が表れる。男の右手にはm92fサプレッサーが握られている。
「くそ・・・・。あんたはなんでこんなことができるんだよ!?あんたは人間じゃねえよ!!」
「ふん。君が今までの真実を知らなければ長生きできたのにな。何を知ったか知らないがどのみち君も、人類も終わりだ」
男はm92fサプレッサーをゆっくりと前方に構えた。引き金には指がかけられていていつ引き金を引いてもおかしくない状況だった。
「さらばだ。咲神」
男は咲神の胴体に三回引き金を引く。サプレッサーを装備されていて回りに銃声が聞こえることは全くなかった。
「ぐっ!!」
咲神は胴体を貫かれ口から血を吐きながらその場膝から崩れ去った。男は死んだのを確認すると逃げるようにその場を立ち去った。
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