ヴィレウス作戦 終
どうもみなさんおはこんばんにちわ!
マクミランです!まだまだ暑いですねー
紹介はありませんがそろそろいろんなもの紹介したいと思います!
ゾンビの突然変異体。ミュータント。それは三メートルの巨体を持ち体は硬質化しておりあらゆる銃弾、榴弾を通さず相手をただ殺すためだけに産まれたような感染者。俺と咲神は現在こいつ=ミュータントと相対している。
「良介!俺が何発か当てていくから臨機応変に頼む!!」
「おう!任せろ!!」
この時、俺はミュータントに対して恐怖心など微塵も無かった。ミュータントを挟み、サイドにステップしながらm4カービンを片手で構え引き金を引く。放たれた銃弾は見事にすべて命中したがミュータントには全く効いていないように見える。
「くそ!皮膚が固すぎる!!銃弾が通らない!」
「落ち着け良介!なんとか突破口が見つかるはずだ!」
咲神がミュータントに対し一気にてダッシュして近づいていく。ミュータントは接近してくる咲神に左腕を振り上げそして咲神に向かって降り下ろす。
咲神は上からくる拳をすぐさま左にサイドステップして避け、ミュータントの懐に忍び込み銃を構える。
「ゼロ距離ならどうだ!バケモン!!」
ミュータントの腹の部分に向けてm4カービンの引き金を引く。フルオートで発射された銃弾は腹に直撃した。咲神はすぐにミュータントから距離を取った。
「ッチ。まったく答えてないな」
「銃弾じゃ意味ないのか?」
腹に直撃した筈の銃弾にミュータントはまったく怯まずとても大きな雄叫びを上げていた。まるでもっとこい!みたいな雄叫びを上げて。
「・・・・なに!」
その瞬間、ミュータントに光のモヤのようなものが現れたかと思うとミュータントはその場から消えた。
いや・・・・消えたんじゃない。瞬間的に移動したんだ。よくアニメならどこに移動するかはわかるだろう。
「後ろだ!!良介!!逃げろ!」
「なに・・・・うお!」
ミュータントは俺の方に瞬間移動していた。それも瞬きをした瞬間にだった。瞬きした瞬間にその場から消えたいた。くそ!距離なら10m以上離れていたはずだ!なのにこんな距離を一瞬で!!
ミュータントから降り下ろされた拳は俺の左をすりぬけアスファルトに直撃した。そしてその威力に咲神方へ吹き飛ばされてしまう。その威力に身体中をアスファルトに打ち付け息が出来なくなってしまう。
「・・・・っかは!」
「大丈夫か!!?良介!しっかりしろ!」
全身を打ち付けてしまったため意識が朦朧としてしまう。ああ。くそ。こんなとこで死ぬのかよ。まだなにも・・・・達成できないじゃないか。まだ死ねない・・・
「良介!死ぬな!絶対だ!」
咲神が俺の背中を引きずりながらm4カービンを片手撃ちしていた。だがその抵抗も虚しく銃弾はミュータントには意味は無く俺たちの方に向けて走ってきた。
だがミュータントが走ってきた瞬間、一つのでかい爆発音と共に光が俺たちの横をすり抜けていきミュータントに直撃した。そしてその光は大爆発を起こしてミュータントが10m以上吹っ飛んでいった。
『バジャー2-6到着!!大丈夫か!お前ら!』
「バジャー隊か!」
絶体絶命のとこに現れたのは恐らく最後のバジャー隊だった。もつほとんどの戦車は壊滅したらしい。だが俺たちにはとても安心できそうにはなかった。エイブラムス戦車は所々がひび割れていて、血が大量に飛び散っていた。
『おい!あと砲弾どれくらいだ!』
『あと二発だけです!』
戦車が再び大きな音を立ててゆっくりとミュータントの方に動きだす。ミュータントもそれに気づきその太い両腕をバツに交差させて防御の姿勢に切り替え再び猛スピードで戦車の方へと向かってきた。
『引き付けろ・・引き付けろ』
そしてミュータントが射程内に入った瞬間・・・・
『うてえ!!!!』
「「うお!!」」
その瞬間、戦車から物凄い音と爆発音が響きわたり一つの光の砲弾が発射された。そした発射した直後爆風が俺たちを襲う。え!?こんなにすごいの!?
「よし!あたれよ!!」
「死にやがれ!!」
だがその砲弾もミュータントに直撃するも防御態勢をとっていたミュータントに対してはまったくもって無傷だった。
『おいおい・・・ウソだろ』
「おい!くるぞ!!逃げろ!」
ヤバい!っとおもった時にはすでに遅かった。ミュータントは空高く飛び上がりそしてその重い体を戦車に向けて思い切り落ちてくる。
『おい!脱出するぞ!はやくにげ・・・・』
通信が途切れた瞬間ミュータントは戦車をペチャンコに踏み潰した。恐らく中のやつらはもう・・・・。ミュータントに踏み潰された戦車はもはや戦車とは呼べないほどぐちゃぐちゃになっていた。
ことの異常性にやっと気づいた俺たちはようやく″逃げる″ということを選択する。こんな化け物相手になんの作戦も無しに行ったのがバカだったのだ。
「良介!逃げるぞ!!こんな奴と戦うな!逃げる事だけを考えろ!」
「お、おう」
咲神に腕を捕まれ立ち上がろうとした時、両膝がガクンと曲がってしまう。
ヤバい・・・さっきミュータントに突き飛ばされたせいで足が痛んで動かねぇ・・・。は、はやく逃げないと・・・
ミュータントはどんどん距離を縮めていく。ミュータントはでかい雄叫びを上げながら、まるで俺たちを殺すのを待ちわびていたかのようだった。走って近づいてくるたびに地響きが響き渡る。
あと30m、15m、10m、
「くそ!!死にやがれ化け物!!」
咲神は懐のポーチから手榴弾を取りだしピンを抜き迫りくるミュータントに投げつける。
ミュータントの目の前で手榴弾は爆発するがミュータントは動きを鈍くすることもなくこちらに向かって猛スピードで走ってきた。
「もう、打つ手無しだ・・・」
咲神も最後を悟ったのか構えていた銃をおろして下を向いてしまう。
はあ・・・今度こそ死ぬな。まだやり残したこともたくさんあったし妹を残してサヨナラかよ・・・。ごめん。灯、愛梨、冬木、父さん、如月・・・
「諦めるな」
「「・・・え?」」
それは突然だった。
突然聞こえたその声はとても聞いたことのある声だった。低く、そして分かりやすいはっきりとした声・・・
その瞬間、光の筋のようなものがミュータントに向かって一閃。降ってきた。あまりにも一瞬の出来事だったためかミュータントはまったく気づいていなかった。
ミュータントは数秒止まってからやっと何が起こったのか理解したらしい。感染者にも理解する力があったのか・・・
そしてミュータントは今までとは比較にならないくらいの雄叫びを上げながら縦に胴体が真ん中から裂けていく。最後にはキレイに真っ二つになりその場で崩れ落ちた。
キレイに真っ二つにされたため血はほとんど出ていなかった。もうミュータントは死んだのだろう。ピクリとも動かなかった。まあ、真っ二つにされてるから当然だな。
「私は君たちに絶対に死ぬなという命令を下したはずだが?」
「あ・・・・あなたは」
その男は黒いコートに身を包みそして右手には日本刀が握られていた。日本刀には血などまったくついなく、その技量が伺える。黒いコートに身を包んだ男は咲神と良介をジッと見つめていた。
「し、忍田総帥!!!」
その男の正体はなんと忍田さんだった。なんでここに!?理事長室にいたんじゃないのか!?
「なんで・・・ここに?」
「冬木君。これで全部か?」
『は、はい!ミュータントの反応は全部消えました!』
「よし。陸上に展開している全ての兵士に繋げ」
『はい!』
忍田さんは耳に付いているインカムにスイッチを入れ、ゆっくりと歩きながら俺たちの方へ向かってきた。
「兵士に通達。あと数分で増援が到着する。ミュータントは全部片付けた。掃討作戦に戻るんだ」
『デルタチーム了解』
『ブラブォチーム了解』
『アルファチーム了解』
なるほどなるほど。ミュータントに殺されるピンチに陥っていた時にに忍田総帥が上空から現れ、ミュータントを上から下へとキレイに真っ二つにしたのか。
え・・・・・?
いやいや!!ありえないだろ!!!どうやったの!?もしかして忍田さん人間じゃない!??
「失礼な。私とてれっきとした人間だ」
はい。来ました。読心術。ていうかなんでみんな俺の心よめんの?怖いんだけど。
「君たちは先に生存者達を連れて脱出しなさい。今の君たちはもう戦える状態じゃない。もうすぐヘリが到着する」
「わ、分かりました」
それだけ告げると忍田さんは刀を鞘にゆっくりと納め俺たちを猛スピードで横切り走っていった。
横切っていったその後には俺たちの髪を揺らす程度の風が吹いていた。
「咲神せんぱーい!お兄ちゃあーん!!」
「だいじょぶかあー!!!」
なにやら凄い騒音が聞こえてきた。どうやらヘリコプターのエンジンの音だな。助けに来てくれたらしい。この声は灯と愛梨だな?ブラックホークが凄い騒音をたてながら西内町の上空をゆっくりと旋回しながら俺たちの方へ近づいていく。
「はやくのれ!!」
愛梨の合図に咲神は俺の手を肩に回し担いでくれた。重かった身体がスッと上にあがりとても軽く感じた。そして咲神に合わせゆっくりと歩き出す。
「よーし!のったねお兄ちゃん!じゃあしゅっぱーつ!!」
すいません!終わりにしたかったので描写うんぬんは勘弁!!
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