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ヴィレウス作戦No.4

どうもみなさんおはこんばんにちわ!マクミランです!!紹介はありません!



生存者たちのところで合流するため現在は真っ暗な廊下を壁を背にしながら歩っていた。暗視センサーは凄く便利で辺が緑に見えるため明るいも同然であった。生存者は俺のいる四階の一個下の3階のテレビスタッフの待合室に立て込もっているらしい。




「くそ。やっぱりこえーなこっちには相手にも見えてるようで」




だって考えてみろよ?真っ暗な中自分だけ見えてて相手がいきなり振り向いてきたらビビらない??あ、びびらない。あらそう。




突き当たりの廊下を右に曲がりそこから階段が続いていた。まるで地獄への誘いのような静けさだった。階段を壁を背にして少しづつm4カービンを構えがながら進む。




「はあはあ。ックソ。ここまで何もいないとなると何か不気味だ」




ふつうゾンビものならどこかしら血しぶきやらなにやらでどこか汚れていてもいいはずなのにここにはそれがなかった。




「どこか休憩できる場所を探さないとな」




確か最後に飲み物を飲んだのは・・・今朝の麦茶二杯だけか。そろそろ喉乾いてきたからなるべくゾンビに襲われない場所を探さないと。




「んーと、どこがいいかなあ。」




銃を構え警戒しながらゆっくりとかかとから気づかれないように歩いていく。左右にいくつものドアがあるがそこは入らないようにしている。なんでって?ドアについてるガラスに大量の血が飛び散っているからさ。




「お。ここはいいんじゃないか?」




たどり着いたのは警備員室だった。ガラスの外から見ると血は飛び散っていないな。中は暗いけど明かりをつける訳にもいかないからな。




ドアに手をかけてゆっくりと音が鳴らないようにドアを押していく。ふぅ~。なにもいないな。扉をゆっくりと閉めたとたん一息つけたのか疲れがどっとあふれでてきた。




「あ~やっと休めるな~。飲み物っと」




すぐ取り出せるようにと右腰の大きめのポーチの中からスポーツドリンクをとりだす。口を開けると少しづつちまちま飲んでいく。




「ぷは~!喉乾いてたからうまいなあ~」




スポーツドリンクの味に圧巻しながらもふいに目にはいってきたのは監視カメラだった。パソコンのような物体が天井にくっついており画面は6つのうちの5つが砂嵐で動きそうになかった。




「これどこ映してんだよ。暗くて何もみえないな。」




よし。監視カメラはダメっと。次に目に入ったのは何やら厳重そうに鍵かけられた金属製の小さな箱だった。




「なにがはいってんだろ」




箱を拾い振ってみるがなにも音はしない。大きさ的にはガンケースか?




「・・・・ふん!」




箱を思い切り床に叩きつけ、右足で上から下へと重力の方向へ力一杯踏みつけた。するとガチャンという音とともに箱があきだした。




「さあーて。なにがはいってんだろうな?武器がいいかな」




暗視センサーをつけたままにしてゆっくりと箱に近づく。中を除き混むと本?みたいなのが入っていた。なんだこれ。暗視センサーのせいでよく見えないなあ。



暗視センサーのスイッチを切ってスポーツドリンクを出した右腰のポーチから懐中電灯を取り出す。そしたらようやく何が入っていたのか理解できた。







「・・・・・・エロ本じゃねぇか!!!!!」






掴んでいた本を懐中電灯のスイッチを切ってから真っ暗な闇の中へ思い切り投げた。なんなんだよ!!ちゃんと警備しろ!仕事しろ!仕事!!!




飛んでいけ・・・エロ本よ。






廊下





「たく~なんなんだあ。ここの警備員は」




暗視センサーを発動させ、再び警備員室から出て生存者のいるところへ歩きだす。辺りはすっかり静かになり感染者も居なくなっていた。現在はーここの廊下だからすぐ左のスタジオ通ってまたまっすぐいけばテレビスタッフの待合室に到着するな。




「スタジオって実際どんな作りになってんだろうなあ。はじめてくる所だから結構わくわくするな」




警戒心はすっかりとけてもはや銃すら構えなくなっていた俺には好奇心しかなかった。こんなんでいいのか? なんか映画だと死ぬパターンが多いよな。




警戒心は解いたが足音には気をつけて進んでいる。やることもないから冬木と通信しようかな~。




「冬木聞こえてるか?」

『なに?』




どうやら通信は出来るな。




「暇だから話そうぜー」

『なんで暇なんだよー。さっさと生存者んとこ行けよー』

「仕方ないだろ。迂闊に動けないもんだぜ?」

『・・・じゃあ私が暇じゃなくしてやろうか?』

「うおあ!!忍田さん!いきなりなんすかあ!」

『・・・・任務に集中しないか。いつ何が起こるかわからないんだぞ』

「すいません」




忍田さんに軽く説教されてしまった。くぅ~。こんなとこで説教食らうとは!!




そんなこんなしているうちにスタジオへと続く扉に着いてしまった。扉には襲われたであろう人の血が飛び散っていた。恒例の光景だな。




「なんかやな予感だ。ボス戦?」




ああー!!もうめんどくさい!!さっさと開けよう!!




両手でゆっくりと音を立てないように慎重に少しづつ扉を開いていく。そこに広がっていたのは・・・。








理事長室





「忍田さん!!バジャー戦車隊壊滅的打撃!!」

「地上に降りている45全てのチームのうち、25チームがミュータントに足止めされています!!さらにアルファチームとの連絡が途絶え、デルタ2-3分隊は全滅!!」

「空中で待機している医療部隊は負傷した兵士の介抱をいそげ!」




理事長。ここに残っているのは忍田さん、冬木、秘書の女性だけであった。冬木と秘書は立体スクリーンに向かい椅子に座りながらコンピューターをいじっていた。この会話から察するに、かなりのダメージがあったと推測される。二人は焦っているようだが忍田の目には微塵も焦りが見えなかった。その上で総帥は的確な指示を出しているようだ。




「スペクター6-4壊滅!!隊員からの通信が途絶え、そしてアウトロー部隊の10分の4が撃墜されました!!」

「忍田さん今すぐ部隊を回してください!!このままでは全滅は時間の問題です!」

「部隊の合流が先だ!戦力が劣った状態で感染者には当てられない!迂闊に動けばミュータントの餌食だ!」

「それに感染者を追う先にまたミュータントが現れる可能性もある!バジャー戦車隊は出来る限りの戦力の維持を最優先しろ!他の部隊は他部隊と合流を急げ!散らばるな!出来る限り固まり動け!」




モニターに向かって叫んでいる二人の所には余裕が見えなかった。理事長室内には緊迫した空気が流れ込みもはや一刻の余地もないような状態が続いている。




「南西のデルタチーム8チームの通信が一斉に途絶えました!さらにバジャー戦車は一部を除き壊滅状態です!!」

『このままでは全滅してしまいます!指示をください!!』




「・・・・タスク0-7を発動させろ」

「・・・・!。りょ、了解!地上部隊全部隊に通達!タスク0-7を発令!」




タスク0-7?の発動とともに忍田総帥は腕を組んでいた腕をもとへ戻し理事長室の扉へ振り向き

向かった。その場を立ち去ろうとする半ば、二人に振り向き




「冬木くん、レイラ。後の指揮は君たちに任せるぞ」

「・・・!はい!お気をつけて!」

「ヘリを使ってここから行ったとしても30分はかかりますよ!?」

「問題ない。30分などかからん。3分で着く。私の足でな」



忍田総帥はゆっくりとその場から立ち去った。








テレビ局スタジオ内








「なんだこれは・・・・!?」

「(うわ……ひでぇ……)」




 今現在スタジオ内へと入ったのばかりだが、悲惨すぎる光景に息を呑む。




 何があったのか壁一面に血が飛び散り、白かったはずの壁は真っ赤に染まり、まだ凝固してないその血は床へと滴り落ちていた。

 その血を追って視線を床に下ろすと、そこには20人ほどの死体が無造作に倒れている。

 仰向けの死体の顔は判別不可能なほどに破壊されて、うっすらと骨らしきものまで見えた。多分ゾンビに食い荒らされたんだろう。

 ゾンビにならないくらいに食い荒らすって……。脳も食ったのか?





だがまだあるものの存在に気づいていなかった。その死体の山の、スタジオ内のほぼ中心に立っている者の存在を。




そいつ(・・・)は死体の山の中心に立っていた。姿はグレーのような真っ黒な色に染まり人間のような姿をしている。二メートルくらいの高さ?見た目の形は人間だ。だがソイツの腕は異常に長く床に付いてしまいそうなくらいの長さであった。ソイツはまだこっちを見ていない。だがはっきりと分かる・・・。




こいつは俺に気づいている・・・ただ振り向かないだけだ・・

額から汗が滴り落ちてくる。ヤバい。こいつはまじでヤバい!恐らく俺の推測だがミュータント以上の強さがあるだろう。




《君はだれだい・・・?》

「・・・・・!」




なんだこれ!頭の中に直接響いてやがる!!なにこいつ!宇宙人か!?くそ!頭がいてぇ・・




《はやくこたえたまえ・・・でないと君もそこの亡骸と同じになるよ・・》

「くっ・・・俺は椎名良介」

《ほう椎名か・・・覚えておこう。いい名前だ》

「あんたは・・・いったい・・」




何物なんだ?と言おうとした瞬間、先ほど入ってきたスタジオの外へと続く扉が思い切り開く。




「良介!!無事か!!!」

「!?咲神!!」




入ってきたのは咲神だった。だが他の愛梨と灯が見当たらない。どうしたんだ?



「ほかの二人は生存者を連れて先にヘリで脱却した!はやくしないと感染者が来る!いくぞ!」

「え?でもあいつが・・・・」

「は!?だれだよ!」




違和感に気づきバッと勢いよく振り替えるとそこにいたはずのあいつの姿はもう無かった。残っているのは血で染まった動かない屍だけだった。




「いいか!俺たちはすぐにここを出て左の通路を真っ直ぐ行く。そして右に曲がって窓から脱出する!もうバリケードは破られてる!急がないと死ぬぞ!」

「お、おう!!」




すぐさま立ち上がりスタジオからダッシュで出て左の通路を真っ直ぐ走る。咲神はすでにダッシュできたから息が荒れていた。それにしてもバリケード破られてるってヤバいな・・・・



「おっと!お客様だな!どうする?接待でもするか??」

「お前なめてんだろ?死ぬ気かよ」

「はは。冗談さ」




走りながらジョークを言い合っているがもうすぐ後ろは感染者の群れが押し寄せていた。立ち止まったら奴等の仲間かあの世行きだな。




「帰ったらなんか奢ってやるよ!」

「おお!サンキュー!!」




突き当たりの廊下右に曲がると日の光が差し込んでいる大きめな窓を見つけた。辺りは晴れているため暗闇のなかとても目立つようにして光が床に反射していた。




「よーし良介。ワイヤーを準備しとけ」

「え!?まさか!」




咲神が懐から取り出したのは拳銃型発射式のワイヤーだった。ああ。これで窓を割った瞬間にね?




「ていうか咲神さんよ。窓の厚さはわかってんだろうな?」

「え?、あ、ああ。分かってるよ」




へぇ~。分かってないんだ。なにそのどや顔。すげえ腹立つんだけど。



どんどん窓が近づいてくる。残り三メートル、二メートル、




「「おらああああああ!!!」」




そのまま全力で走っていた速度を利用して思い切り飛び蹴りを窓に食らわす。窓はそんなに厚くはなくて、蹴りを食らわせたらフツーに割れた。だがワイヤーまで使うのはいいのだが問題が起きた。





「ミュータントおおおおおお!!」




そこには三メートルもある巨大な感染者ーミュータントが運悪く近くに立っていたのだ。ミュータントはこちらに気づき、デカイ腕を思い切りこっちに振ってきた。ヤバい!!殺される!




「くそ!ワイヤーで方向転換しろ!」

「おう!!」




ワイヤーを先ほどの建物に発射して思い切り体を左にに捻るとなんということでしょう。見事にミュータントの腕は俺たちの横をすり抜けて。そして俺の体は落ちる速度が減速し、結構衝撃があったがなんとか地上に降り立った。咲神も同じにようだ。どうやら咲神と俺はミュータントを挟んでいるらしいな。咲神は慣れているかのように華麗に地上に降り立つ。




「良介!まずはこいつから倒さなきゃな!」

「そうだな!ここでこいつを倒すぜ!」




二人にはお互いにm4カービンをミュータントのいる方向に構えそのまま全速力で走りだした。





俺たちはまだ知らなかった・・・・こいつ=ミュータントに立ち向かうということがどれだけ身の程知らずなのかということを・・・






とうとうミュータントと対峙する良介!果たして結末はどうなるのらでしょうか!


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