普段の朝
新しく小説最新しました!!
興味が湧いてくれば呼んでください!!
全長50キロに及ぶ壁を建築し、バリケードには特殊部隊を配置。空の敵が現れても対処可能なように地対空ミサイルを完全配備。
地下から潜り込んで来ることがないように地下のところには電流をバリバリながしてある。
その他の自衛隊のすべての装備、車、爆撃機、などなど持てる全ての装備を取り入れた。
HSS (ハイスクールサービス)
ピピっ!と携帯のアラームが小さな部屋に鳴り響く。よそよそと目を覚まし携帯を掴んで横にスライドさせてアラームを止める。まだ襲い来る睡魔と戦いながらもゆっくりと起き上がりベッドから降りた。
俺は椎名良介。
普通の高校生だ。
ベッドから降り、ゆらりゆらりとした足取りでドアノブにてをかける。次の瞬間なにかとてつもなく嫌な予感が.....
「おっっはよ~♪」
「ふぐっ!!」
予感的中。扉を開けて待っていたのは、下から来る女性の頭突きだった。何の警戒もしてなかった俺は当然の如く食らってしまう。
顎にクリーンヒット。視界が遮断しそうだったが何とか耐え、完全に目が覚めた眼光で女性を睨む。正しくいつも通りの朝だった。
「馬鹿か!?なんでノックしないんだよ!?」
「馬鹿とはひどいねぇ~。りょうちゃんの大好きな妹ちゃんがこうやって毎日朝、スキンシップに来てあげてるのにぃ」
「誰が大好きか!?」
「え?大好きだ?」
「精神科いってきなさい!」
栗色の髪をセミロングに留めてとてもさらさらな髪の毛をしている彼女は俺の妹だ。妹はピンク色のTシャツを着ているが下は下着しか着けていない。
だからまあ……その…………ピンク色の逆三角形が見えている。俺は慣れたけどな。
妹は悪気も何も無い表情で俺を見ていた。その表情が俺のイライラを掻き立てまくっている。
そう、これが椎名一家――――というより俺の日常だ。とてつもなく不毛なこの会話を毎朝毎朝するのがだ。
少しの楽しみと大半のムカつきが俺の思考を占領する中、妹のすました表情が俺の怒りを助長させる。 故に悪態の一つもつきたくなるものだ。
「よ〜し!それじゃ、お兄ちゃんの箪笥の中にある服の下の本みたいなことしようよ〜♪」
「何故それをっ!!」
「言ったでしょ〜?お兄ちゃんのことなら何でも分かるのだ!」
高速で振り返り目を見開く。
まさかまさかまさかまさかまさかっ!アレがばれただと!?いやまてまてまて。嘘だ。
当てずっぽうに違いない。落ち着け俺。冷静になれ俺。妹の手の上で踊ってたまるかっ!それにあれには服を捲っただけじゃ分からない仕掛けが……
「凄いね!あれって上げ底ってやつ?服の下に板敷いてその下に隠すなんて!!」
ばぁぁぁれぇぇぇェとぉぉぉぉるぅぅぅぅっ!!
完っっっ璧にバレとる!!アレの隠し場所バレとる!!バカなっっ!!
「ほんとだよ〜」
追い討ちかけられたぁ!!?
「合計15冊。頑張って集めたね♪」
本数までバレとるっ!アレが見つかってしまったぁぁぁぁぁぁぁ……。
ん?アレって何かって?決まっているだろう!分からないのか?「アレ」。ああ?分からない?そんなもんっ!!
EROHON
に決まっているだろ!って、俺は何を宣言してるんだ!!?
俺は絶望と恥ずかしさからorz状態になる。
「もう終わりだ……世界の終わりだ……」
「それよりお兄ちゃん。あの本みたいなことしよ〜♪」
「ん?あの本みたいなことって…………!!」
俺は即行で顔を上げ後ずさる。そうしても妹はどんどん距離を詰めてくる。
「やめろ……やめるんだ……」
「ぬふふふふ」
「正気に戻るんだ」
「妹さんは正気だよ〜?」
「嘘だっっっっっっっっ!!」
「ひ○らしネタは駄目だよ〜」
さりげなくツッコミを入れる優しさはあるんだ……。
それよりも妹さんの顔が怖い。笑っているのに笑ってない。あれは獲物を狩るハンターの眼だ。
俺はついに壁際まで追い込まれてしまった。背中に壁の感触がする。しかし妹さんはなおも歩みを止めない。
「ぬふふふ」
「来るな……来るんじゃない……!」
「い〜ただ〜きま〜す」
「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「え〜い♪」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!おかあぁぁぁさあぁぁぁぁんっっっっ!!」
その後、なんとか事態になるのは防いだが、俺のEROHONの居場所を突き止められた。
俺は掛け替えの無いものを失った。まあ別にアレは俺のじゃないしいいんだけどね。友達
クラスメイト
から無理やり押し付けられたやつだし。
「だからお兄ちゃん♪朝だからね!」
「しってるつぅの」
そんなたわいもない会話がおわるとすぐに妹は二階の階段を下りていった。
俺もその後をゆっくりと追っていった。
リビングに入ると旨そうな料理がテーブルにたちならんでいた。味噌汁なんかとても美味しそうに見えた。いや、味噌汁たが....
朝食を済ませ部屋に戻り、制服を来て家を出た。
妹は隣で軽いスキップをしながら鼻歌を歌っている。
あ、まだ妹の名前言ってなかったな。
妹の名前は椎名リサ。
俺と同じ高校に通う高校一年生。ちなみに俺は二年生。
白いブラウスにちょっとばかし短い臼緑?がまじったスカート。可愛さでいったら上の中ぐらい。
妹萌えの人達には羨ましいと毎日のように言われている。なかには連絡先を教えてほしいなどいってくるやつもいる。
教えないけどな!
昼休み、俺は現在使われていない別の保健室を使おうと保健室に入った。だが他に先客が居たようだ。
ちなみにこの学園には保健室が2つありひとつは使われていない。だから今は俺とその他妹と友達のたまり場になってしまっているのだ。
「遅いよ。けっこうまったよ」
今話しかけてきたのは春島冬木。剣道部所属の高校二年生。けっこうなイケメン。スタイルもけっこうよく男子からも人気である。
バスケットに集中しすぎたせいで勉強が苦手と天然なところもある。
「アタシは別に構わないよ?」
今話した少女は時坂愛莉。俺と同じ高校二年生で運動神経抜群で勉強は中の中。ちなみに部活には参加していない。こいつは昼休みというか弁当食べた後なのにカロリーメイトむさぼってやがる。
「カロリーメイト食ってんなよ!」
「うっせー!あたしの勝手だろ!」
と一言で一週。全くこいつにはこまったもんだ。考えてみろ?昼飯どんぶりご飯二杯の後にカロリーメイトだぞ?死にたくなるぜ。
「そういえば僕たちっていつからここに集まるようになったんだっけ?」
「たしか、愛莉が漏らしたときからだろ?」
「漏らしてない!!!!!!」
愛莉がおれに掴みかかってきた。俺はその細くて綺麗な腕を右にかわし、愛莉の耳元で息を軽くフッと吹いた。
「ふにゃああぁぁあぁぁぁぁ」
愛莉はそのままストンと床に崩れ去った。俺はそのまま愛莉のもとをゆっくりゆっくりと通りすぎ保健室の扉で
「また俺の勝ちだ。お前もまだまだだ」
後ろでヒキョーダゾー!とか叫んでいるが俺はそれを無視して扉に手をかけた。
その時保健室のドアがゆっくり開きそこから妹が入ってきた。
妹は走ってきたのか息を切らしてはあはあいっている。
「お兄ちゃん!みんな!呼び出しですよ!」
「「「おう!!」」」
全員が座っていたテーブルから飛び降りそのまま勢いよく保健室から出て走り去った。
どうでした??ご感想まってます!!